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北海道大学アカデミッククラウドのシステム群
北海道大学アカデミッククラウドのシステム群
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 北海道大学情報基盤センターは2011年11月1日、全国の大学研究者に向けて、IaaS/PaaS型のクラウドサービス「北海道大学アカデミッククラウド」を開始した。2011年4月から構築してきたクラウド基盤であり、仮想サーバー環境、分散データ処理基盤のHadoop、並列計算のためのMPI環境、WebDAVオンラインストレージ、スーパーコンピュータ利用環境などを提供する。

 用途別に二つのサービスメニューを用意した。アプリケーション利用に重点を置いた「ホスティングサーバ」は、OS/ミドルウエアのほか、ブログ(WordPress)やWiki、Mathematicaなどのアプリケーションを最初から含み、二重化によって安定稼働を図った。一方、カスタマイズ性を高めた「プロジェクトサーバ」は、OS/ミドルウエアや二重化機構を省略し、仮想サーバーのクラスタ環境を安価に調達できるようにした。

 クラウドを構成するサーバー機には、日立製作所のブレードサーバー「BladeSymphony」のハイエンド機「BS2000」を114台使っている。これらの理論性能は、40TFLOPS(毎秒40兆回の浮動小数点演算)になる。この上で、サーバー仮想化ソフトにCitrix XenServer、クラウド基盤ソフトにCitrix CloudStackを採用し、セルフポータル画面を介した利用申請、調達、管理を可能にした。システム全体で2000台以上の仮想サーバーを構築できる。

 ストレージには、統合型NAS製品「Hitachi Virtual File Platform」とディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage2000シリーズ」を採用し、容量760Tバイトのストレージ領域を提供する。また、データセンターの立地として、冷涼な北海道の外気を取り入れた空調設備を設置し、冷却/空調にかかるコストを抑えている。

 また、クラウド基盤のサービス開始に合わせ、同クラウドサービスの利用者に向けて、科学技術計算用のスーパーコンピュータ「SR16000モデルM1」も稼働させた。POWER7Rプロセッサを搭載したシステムで、170TFLOPSを超える浮動小数点演算性能を提供する。