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 欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)が米Appleと韓国Samsungの特許係争に関して調査に乗り出すことが、米英メディア(Wall Street JournalFinancial Timesなど)の報道で現地時間2011年11月4日までに明らかになった。欧州競争当局が、両社に対してモバイル分野の標準必須特許に関する詳細な情報の提出を求めたことを認めたという。

 標準必須特許は、第3世代(3G)通信やWi-Fiなど業界標準に準拠する上で必須の技術をカバーするもの。通常の特許と異なり、公正で合理的かつ差別のない(FRAND:Fair, Reasonable, and Non-Discriminatory)ライセンスが義務づけられている。

 当局は、この情報提出要請は競争法違反の調査に着手する前の事実確認のための基本的な手続きであることを強調し、どちらの企業に焦点を当てているかは明らかにしていない。しかし米InfoWorldは、SamsungがFRANDベースのライセンスを乱用していないかを確認するものだと指摘している。SamsungはAppleに3G関連特許などを侵害されたとして欧州諸国で訴訟を起こしている(関連記事1:SamsungがAppleを逆提訴、韓国・日本・ドイツで特許侵害訴訟、関連記事2:Samsung、「iPhone 4S」の販売差し止め申し立て、仏と伊で)。

 米英メディアの取材に対し、Samsungは「当局に全面的に協力する」と述べ、Appleはコメントを拒否した。