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 巨額の損失隠しを明らかにしたオリンパスの経営陣に対して、同社株を5%保有する米投資会社、サウスイースタン・アセットマネジメントが4役員の辞任と臨時株主総会の開催を求める声明を出した。

 辞任要求の対象は、菊川剛取締役と森久志取締役、山田秀雄常勤監査役、南部昭浩広報・IR室長兼ジャイラス取締役。同ファンドはオリンパスの第三者委員会の調査の進行を待たずして、損失隠しの責任者や不透明な買収の関与者に辞任を求めている。

 サウスイースタンのシニアアナリスト兼プリンシパルであるジョシュ・ショアーズ氏は電話インタビューで「即座の辞任を求めている。その上で独立した役員を株主総会で選びたい」と、株主提案を進めていく方針を語った。一方で、CEOを解任されたマイケル・ウッドフォード取締役に関しては、言動に一定の理解を示した。

 ショアーズ氏は、その上でオリンパスの中核事業である医療機器やイメージ機器など価値を守るために投資行動を考えていくことを明らかにした。ただ今の段階では、株式の売却や他のファンドとの連携など具体的な動きは起こしていないという。

 サウスイースタンは企業経営に積極的にかかわるファンドとして名が知られている。オリンパスへの投資ももともとは株式利益を狙った純投資だったが、オリンパスの経営陣と話し合ううちに経営内容に深く関心を寄せるようになった。

 今後のオリンパスの株価の動向や第三者委員会の結果報告をきっかけとして、医療やカメラ事業で業界再編が起きる可能性も出てきそうだ。