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 東日本大震災の被災地復興支援を目的とした団体「つむぎプロジェクト推進協議会」(代表:NTTPCコミュニケーションズ)は、岩手県大船渡市と協力し「防災・市民メディア実証実験」を実施する。大船渡市内にある一部の仮設住宅を対象に実施するもので、被災地域としての経験を教訓とした新しい防災システムの研究を目的とする。

 実証実験では、実験対象となる14拠点の仮設住宅に無線LANでインターネットに接続できる環境を用意する。そのうち3拠点では仮設住宅内の全戸からの利用を可能とし、実験参加申込者宅に「情報告知端末」を設置する。残りの11拠点では集会所に共用の端末を設置し、実験参加申込者にICカードを配布し、ICカードリーダーにかざすだけでシステムの利用を可能にする。

 大船渡市において行政防災無線で市民へ放送する際に、地域独自のSNSと連携し仮設住宅の端末やあらかじめ登録された携帯電話、災害FM放送へも情報を中継することを試みる。従来行政防災無線にのみ依存していた災害時の緊急連絡を、地域内の様々なサービススキームのメディアに多重的に一斉に配信することが可能となる。この結果、一人でも多くの住民に災害情報が「早く」「広く」伝達されることを目指す。また平常時も活用できるように、スーパーマーケットの移動販売車のスケジュール告知や健康レシピといった生活支援情報の提供も予定する。

 今回の実証実験の検討は、行政防災無線だけでは市民への情報連絡ツールとして不足していたという東日本大震災での反省を踏まえ、「災害時に出来る限り早く、広く伝えることができるメディアが必要」「それが災害時も使い続けられる」「普段から使い慣れている」などが重要という見解から始まったという。

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