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日立製作所、執行役常務、情報・通信システム社、プラットフォーム部門CEO兼クラウド事業統括本部長の佐久間嘉一郎氏
日立製作所、執行役常務、情報・通信システム社、プラットフォーム部門CEO兼クラウド事業統括本部長の佐久間嘉一郎氏
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 日立製作所は2011年11月24日、クラウド(仮想化技術や分散処理技術などを生かした情報処理基盤)事業「Harmonious Cloud」のメニューを拡大し、システム構築サービスの対象領域として「ビッグデータ利活用サービス」と「スマートインフラサービス」の二分野を追加した。メニュー化の背景には、両分野の需要の高まりがある。売上目標は、クラウド関連事業全体で、2012年に2000億円、2015年に5000億円。

 「クラウド(仮想化などを適用したIT基盤)の適用領域が広がり、現在では基幹業務などでも使われるようになった。今後はさらに活用分野が広がる」――。クラウド事業統括本部長の佐久間嘉一郎氏は、クラウドの適用領域の拡大をこう指摘する。こうした中、同社は、新たに注力するシステム適用分野として、ビッグデータの利活用と、社会システムとのデータ連携の二分野を掲げた。

 同社製品を適用したビッグデータ利活用のイメージはこうだ。まず、重複排除機能など高機能化が進むストレージ(NAS製品「Hitachi Virtual File Platform」など)を中心に据え、大量の活用すべきデータを格納。この上で、同社が研究開発中の「超高速データベースエンジン」や、分散処理ソフトの「Hadoop」などを利用して分析する。ストリームデータ処理基盤(複合イベント処理基盤)の「uCosminexus Stream Data Platform」を使えば、リアルタイムデータも分析できる。

 ビッグデータ利活用の具体例として佐久間氏は、保守業務における障害などの予兆管理、工場などにおける温度管理、ヘルスケア分野における医療/画像データの解析、通信分野におけるログ解析などを挙げる。これら、今すでにある需要から適用を進めていく。また、直近の事例として、日立プラントテクノロジーが2011年12月に開始する「クレーンドクタークラウド」を挙げた。クレーンの稼働状況データを監視/収集して分析し、運用改善につながる情報を提供するサービスである。

 なお、今回、ビッグデータ利活用サービスとスマートインフラサービスをメニューに追加したHarmonious Cloudとは、日立製作所が2009年6月に体系化した、IT基盤の提供/構築サービスである。日立製作所のデータセンターに置いたIT資源やアプリケーションをPaaS/SaaS形式で利用できるようにしたサービス群や、各種の業種/業務向けのパッケージサービス、ユーザー企業の社内データセンター向けのIT基盤構築サービスなどを提供している。