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 携帯電話の情報を勝手に収集するとして問題となっているソフトウエア「Carrier IQ」に関して、同ソフトウエアを提供する米Carrier IQと、米Appleや米AT&Tなどモバイルデバイスメーカーおよびモバイルキャリアに対する集団訴訟が米デラウエア州連邦地方裁判所に現地時間2011年12月2日、提起された。

 訴えられたのは上記3社と、米Sprint、ドイツDeutsche Telekomの米子会社T-Mobile、台湾HTC、米Motorola、韓国Samsungの合計8社。原告側は、8社が同ソフトウエアを提供および採用することにより携帯電話ユーザーのプライバシー権を侵害したと主張している。

 Carrier IQはモバイルサービスを手がける企業で、同ソフトウエアについては「携帯電話からのデータを分析して提供し、モバイルキャリアとデバイスメーカーがユーザーのモバイル体験について優れた洞察を得られるようにすることを目的にしている」と説明している。

 ところが、米GoogleのモバイルOS「Android」の研究者Trevor Eckhart氏が、Androidデバイスに搭載されているCarrier IQはキー入力からSMSメッセージやWeb閲覧履歴など、あらゆる情報を収集可能と指摘し、大きな議論を巻き起こした。同氏はAppleのモバイルOS「iOS」については言及しなかったが、iPhoneハッカーがiOSにも搭載されているとブログで発言し、Appleも以前のiOSで使用していたことを認めた。またAT&T、Sprint、HTC、SamsungもCarrier IQをプリインストールしていたことを認めている(関連記事:ユーザー情報を収集する「Carrier IQ」、Appleも使用認める---米報道)。

 米メディアの報道(Computerworld)によると、今回の集団訴訟は4人の個人が提訴したもので、Carrier IQの問題を巡ってはこれを含め少なくとも3件の集団訴訟が起こされている。

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