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 米国の市場調査会社IHS iSuppliが現地時間2011年12月8日に公表した市場予測によると、2012年第1四半期(1~3月)の世界パソコン出荷台数は8420万台となり、同社従来予測の8800万台から380万台減少する見込み。タイの洪水でハードディスク装置(HDD)が不足することから、パソコンの生産に影響が及ぶとしている。

 同社は2011年第4四半期(10~12月)の出荷台数が9530万台になると見ており、2012年第1四半期はこれから11.6%減少することになる。通常、第1四半期は年末商戦のある第4四半期から平均6%落ち込むが、来年初めは減少幅が拡大する見込み。

 「パソコンサプライチェーンの関係者は今年第4四半期にはHDD在庫が十分にあると話しているが、来年第1四半期になると在庫は底を突き、パソコン生産に影響が出る」と同社の主席アナリスト、Matthew Wilkins氏は述べている。

 これに伴って同社は、2012年の年間出荷台数予測も3億7600万台と、従来予測の3億9900万台から下方修正した。前年比伸び率も従来予測の9.5%から6.8%へ引き下げた。HDD不足に加え、景気低迷の影響、メディアタブレットとの競争が激しくなるためと分析している。

 同社によると、第1四半期からHDDの供給不足問題は改善し始めるが、サプライチェーン全体が回復するには時間がかかり、HDD業界が需要に応えられるようになるのは第3四半期になる。すでに大手HDDメーカーは製造拠点をタイからほかの国に移しており、これが問題を緩和するという。

 一方で、2012年末になると剰余在庫が出る可能性があると同社は指摘している。タイ生産の本格回復と、他国での生産が重なることで、HDD供給が過剰になりそうだとしている。

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