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写真1●HP VMAシリーズの外観
写真1●HP VMAシリーズの外観
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写真2●日本HP、サーバーマーケティング統括本部製品戦略室長の山中伸吾氏
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 日本ヒューレット・パッカードは2011年12月13日、フラッシュメモリーを記録媒体に用いた高速なストレージ装置「HP VMAシリーズ」(写真1)を出荷した。主として、バッチ処理の高速化需要を狙う。価格は、最小構成(5Tバイト)の「VMA3205」が2099万1600円(税込、以下同)から、最大構成(10Tバイト)の「VMA3210」が4058万3550円から。販売目標は月間5セット。

 サーバー機のPCI Express(x8)バスに直結して利用する。本体形状はラックマウント型で、サーバー機とはPCIe外部ケーブルを介して接続する。PCサーバー側で必要となるオプション「HP VMA PCIeパススルーカード」(17万4300円)を用意した。

 VMAと汎用サーバーを組み合わせることで、システムアーキテクチャやアプリケーションに変更を加えることなく、ストレージからサーバー(CPU、メモリー)へのデータ転送能力(ストレージI/O)を高められる。VMAと組み合わせて使うPCサーバー機としては、8ソケットのスケールアップ機「HP ProLiant DL980 G7」を想定する。同サーバーに最大で8台のVMAを接続できる。

 一般に、バッチ処理やデータベーストランザクションの高速化では、ストレージI/Oがボトルネックとなる。ここで、従来の解決方法は二つだけだったと日本HPは説明する。一つは、ストレージ側に検索処理ユニットを置いたDWH専用アプライアンス。しかしこれは、ベンダーに囲い込まれる危険があるという。もう一つはHadoopなどの分散処理だが、これは使いこなすことが難しいとしている。

遅延時間はSSDの30分の1未満

 主な仕様は以下の通り。記録媒体として、128Gバイトの不揮発性メモリーモジュール(SLC型)を、最大で84枚搭載する。モジュール単位でRAID 4構成が可能で、容量は10.8Tバイト(RAID時7.2Tバイト)になる。スループットは1.45Gバイト/秒で、I/O(4Kバイト)性能は、読み取りが35万IOPS、書き込みが25万IOPS。耐久性は、1時間当たり8Tバイトの書き込みで5年間としている。

 日本HPでは、レイテンシー(遅延時間)が少ないことを強くアピールする(写真2)。VMAの遅延時間は、読み取りが80マイクロ秒、書き込みが25マイクロ秒と、100マイクロ秒を切る。一方、RAIDコントローラーを介したHDD(ハードディスク)は5000マイクロ秒、SSD(Solid State Drive)は3000マイクロ秒となる。VMAは、HDD比で50倍、SSD比で30倍以上遅延が少ない。

 また、オプションの周辺機器として、VMAをPCI Express経由ではなくSAN経由で利用するための専用PCサーバー「HP VMA SANゲートウェイ」(209万8950円から)も用意した。SANを介した場合のレイテンシーは、PCI Express直結が80マイクロ秒であるのに対して、200マイクロ秒未満になる。