PR

 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)は2012年1月25日、ユーザー企業のIT投資動向などを調べた「企業IT動向調査2012」の速報値を発表した。2012年度のIT予算が前年度より増加する企業の割合は38.1%で、減少する企業(30.0%)を上回った。

 内訳は「10%以上増加」が24.2%、「10%未満増加」が13.9%、「不変」が31.9%、「10%未満減少」が13.4%、「10%以上減少」が16.6%である()。「増加」する割合から「減少」する割合を差し引いて求めたDI(ディフュージョン・インデックス)は8.1ポイントで、2011年度の6.0ポイントから微増した。ただし、楽観はできない。増加する割合だけを見ると、2011年度より3.3ポイント減ったためだ。IT予算が減少する割合が5.4ポイント減ったことで、結果的に全体のDIが改善した。

図●ユーザー企業におけるIT予算の前年度比
図●ユーザー企業におけるIT予算の前年度比
[画像のクリックで拡大表示]

 業種別でみると、運輸や電機・ガス・水道、通信サービスなどの業種で構成される「重要インフラ」でのIT予算が大きく増加する。IT予算のDIは48.1ポイントで、前年度の18.5ポイントを約30ポイントも上回る。「建築・土木」(2012年度予測は5.6、2011年度は▲11.1)は、DIがマイナスからプラスに転じた。マイナスからイーブンに戻ったのが、「素材製造」(同0.0、同▲2.3)と「金融」(同0.0、同▲18.2)だ。「機械製造」(同5.1、同7.0)、「サービス」(同3.3、同23.6)では、DIはプラスを維持しているものの前年度よりポイントを落とした。

 今回の企業IT動向調査は、2011年10月29日~から11月21日に実施。IT予算に関する設問の有効回答は、上場企業を中心とした433社である。ここで意味するIT予算とは、開発費(ハード/ソフトの調達費用、外部委託費、社内人件費など)と保守運用費(ハード/ソフトの保守費、外部委託費、社内人件費など)の合計である。