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 米Appleがモバイルデバイスに関する特許の侵害を理由に韓国Samsung Electronicsを相手取ってドイツで起こしている訴訟で、ミュンヘン地方裁判所はAppleの主張を退ける判決を下したと、米メディア各社(BloombergBusinessweekなど)が報じた。

 Appleは同社のタブレット端末「iPad」やスマートフォン「iPhone」のデザインが模倣されたなどとして、Samsung製モバイルデバイスのドイツ国内での販売差し止めなどを求めて提訴していた。デュッセルドルフの裁判所は2011年9月に、Samsungのタブレット端末「Galaxy Tab 10.1」に対する販売差し止めの仮処分を言い渡した(関連記事:「Galaxy Tab 10.1」にドイツで販売差し止め命令、Samsungは控訴へ)。この判決を受けてSamsungは上訴し、またGalaxy Tab 10.1の一部デザインを変更した「Galaxy Tab 10.1N」をドイツに投入した。

 今回、ミュンヘン地裁が裁決したのはGalaxy Tab 10.1Nとスマートフォン「Galaxy Nexus」を対象にした案件で、Appleが主張するタッチスクリーン関連特許の侵害はないと判断した。首席裁判官は「Samsungは、問題の特許が無効である可能性が高いことを証明した」と述べている。

 Galaxy Tab 10.1の上訴審については、デュッセルドルフ上級地方裁判所が2012年1月31日に、下級審の販売差し止めを支持する決定を下している。またSamsungがAppleを相手取ってマンハイムで起こしたモバイルデバイス関連の特許侵害訴訟では、先月2件の特許について棄却の判断が下された。

 なおSamsungは、欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)による競争法(独占禁止法)関連の調査を受けている。同社は、不当な訴訟を起こすことで市場競争を妨げたとの疑いがもたれている(関連記事:欧州委、Samsungを競争法違反の疑いで正式調査へ)。