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 米Appleのスマートフォン「iPhone」およびタブレット端末「iPad」向けのアプリケーションがユーザーの承認を得ずに連絡先情報を送信していたとされる問題について、米下院議員2名が現地時間2012年2月15日、Apple最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏に公開質問状を送った。これを受け、Appleはソフトウエア修正で対応する予定だと、複数の米英メディアが報じている。

 この問題は、Appleのモバイルプラットフォーム「iOS」向けのソーシャルアプリケーション「Path」がiPhoneのアドレス帳の連絡先情報を無断で収集していることを、あるアプリケーション開発者がブログで指摘したことが発端となっている。連絡先情報の無断送信が発覚すると、Path開発元のCEOであるDave Morin氏はすぐに謝罪の声明を出し、収集した連絡先情報を全サーバーから削除するとともに、アプリケーションが連絡先情報にアクセスする際にユーザーの承認を求めるよう改良した新版をリリースすることを約束した。

 しかし、iOSアプリケーション開発者の間ではユーザーのアドレス帳の連絡先情報にアクセスするのは一般的なことだという見解もある。米CNET News.com英Reutersによると、「Twitter」や「Foursquare」などのSNSアプリケーションも同様に無断でユーザーのデータにアクセスしている、との報告が様々なブログであがっているという。

 こうした騒動を受け、下院エネルギー・商業委員会ランキングメンバーのHenry A. Waxman議員と、同委員会に属する商業・製造業・貿易小委員会ランキングメンバーのG.K. Butterfield議員は、「Appleのアプリケーション開発者ポリシーと慣習は、ユーザー情報および連絡先情報を保護するという点で不十分ではないかという疑問が生じる」と強い懸念を示し、質問状に答えるようCook氏に求めた。

 質問状では、iOSアプリケーションによってアクセスまたは送信されるデータのプライバシーおよびセキュリティの基準に関するガイドラインを説明すること、アプリケーションがこれら基準を満たしているか審査する方法を説明することなどを要求している。

 米Wall Street Journalの技術系情報サイト「AllThingsD」の取材に対し、Apple広報担当のTom Neumayr氏は、「事前にユーザーの許可を得ずにアドレス帳のデータを収集および転送するアプリケーションは当社のガイドラインに違反している」と述べた。また、「将来のソフトウエアリリースで、連絡先情報にアクセスするアプリケーションはいずれもユーザーの許可を得なければならないようにする」と語った。

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