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 ガートナージャパンは2012年3月9日、全世界のCIO(最高情報責任者)を対象にした調査「CIO Agenda Survey」2012年版の結果を公表した。IT予算の前年比増加率(平均値)は世界ベースでプラス0.5%となり、2011年とあまり変わらないという結果となった。日本単独でもプラス0.3%と世界と大きな差は無かった。

 CIO Agenda Surveyは1999年から毎年実施している調査。2012年は45カ国、37業種のCIO2335人から回答を得た。今回は2011年10~12月に調査を実施した。

 2012年にCIOが重視するビジネス戦略を問う設問では、世界では「企業成長を加速する」「新規顧客を獲得し、維持する」「企業コストを削減する」が上位3つを占めた。一方、日本では「企業成長を加速する」と「新規顧客を獲得し、維持する」がトップ2を占めたのは世界と同じだったが、第3位に「IT要員を確保し、維持する」が入った。

 日本でIT要員の確保が重視されている理由について、重富俊二エグゼクティブプログラム バイスプレジデント兼エグゼクティブパートナーは「日本のCIOは、新しい技術や戦略にフォーカスできるIT人材を確保できていない現状に危機感を抱いているためだ」と説明した。

 また、日本のCIOはERP(統合基幹業務システム)に依然として注目していることも分かった。重富エグゼクティブパートナーは「生産や販売拠点のグローバル化に際して、日本で構築したERPを流用して展開する動きが加速している。さらに2000年前後が導入のピークだったERPがそろそろ替え時に差しかかっている」と背景を分析している。