PR
写真1●日立製作所 情報・通信システム社 ソフトウェア事業部の阿部淳 事業部長(右)、同 先端情報システム研究開発本部 三木良雄 本部長(左)
写真1●日立製作所 情報・通信システム社 ソフトウェア事業部の阿部淳 事業部長(右)、同 先端情報システム研究開発本部 三木良雄 本部長(左)
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●Field to Future Technologyの技術分野と製品の例
写真2●Field to Future Technologyの技術分野と製品の例
[画像のクリックで拡大表示]

 日立製作所は2012年3月19日、ビッグデータ活用技術「Field to Future Technology」を発表した。同社のデータ活用技術を、可視化/仮想化/並列化/抽象化の4分野に整理。東京大学と共同開発中の「超高速データベースエンジン」など、今後、各分野に製品を投入していく。

 「現場の事実から未来の業務に不可欠な情報を生成する技術」。同社 ソフトウェア事業部の阿部淳 事業部長は、Field to Future Technologyをこう説明する(写真1)。データの可視化/仮想化/並列化/抽象化の4分野で製品の充実を図り、ビッグデータの処理基盤を提供する計画だ(写真2)。

 (1)データの可視化では、データを収集し、業務とデータの関連を把握する。(2)データ仮想化は、「データを保護、管理すると同時に、統一的なオペレーションでデータを使えるように整備しておく」(ソフトウェア事業部 先端情報システム研究開発本部の三木良雄 本部長)。

 (3)並列化は、並列分割で処理の高速化を図るための技術で、データベースや分散グリッド実行基盤などの製品が含まれる。(4)データ抽象化では、分析モデルの生成や統計解析などを行う。

 昨今のビッグデータ・ブームについて阿部 事業部長は、「現場のデータから企業の競争力の源泉を探り、事業として利活用できる幅が広いことが、過去のデータ分析ブームとは異なる」と話す。ビッグデータの分析例について、三木 本部長は三つのパターンを示す。まず、アクセスログからリコメンドを提供するような「潜在情報の発掘」。次に、バッチ時間の短縮といった「定型業務としてのデータ分析」。最後が、傾向分析などにより「現在から未来を予測」することだ。

 ビッグデータの分析で成果を上げるために、同社は顧客業務の分析を大前提に掲げる。「データを抽出、分析するなかで顧客業務と付け合わせることが大切。顧客事業の目的や課題、目標を知らなければ、データ処理基盤があっても、何も見い出せない」。三木 本部長はこう指摘する。

 Field to Future Technologyを前面に打ち出し、ビッグデータ活用に本腰を入れる日立。他社に比べた強みは何か。阿部 事業部長は、「JRグループの座席指定券の予約・発券システムの構築をはじめ、我々には昔から大量データ活用の知見がある。加えて、ストレージ事業をグローバルに展開しているなど、各事業との親和性も高い」と説明する。