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写真1●アドビ システムズ代表取締役社長のクレイグ ティーゲル氏
写真1●アドビ システムズ代表取締役社長のクレイグ ティーゲル氏
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 2012年3月27日、アドビ システムズは日本法人設立20周年を記念して都内で会見し、これまでの歩みと、今後の展開について説明した。同社のクレイグ ティーゲル代表取締役社長(写真1)は、ページ記述言語のPostScriptから始まった同社が、ドキュメントのデジタル化から、技術開発や買収を通してインタラクティブメディアの分野へ発展したことを説明。

 その過程で同社のクリエーター向けのデザイン・開発ソフトウエアスイート「Adobe Creative Suite(CS)」が標準ツールになった状況などを述べた。そしてこれから同社が扱う重要な分野として、(1)デジタルメディア、(2)デジタルマーケティングの二つを挙げた。

写真2●Creative Cloudメンバーシップのビジョン
写真2●Creative Cloudメンバーシップのビジョン
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 (1)については、Adobe Creative Suite(CS)の次期メジャーバージョンであるCS6に触れた。CS6以降、購入形態など多くが変わっていくとティーゲル氏は説明。その変わる原動力になるのが、同社が2011年10月に発表した「Creative Cloud」だ(関連記事:Adobe、クリエイター向けクラウドサービス「Creative Cloud」を発表)。

 CS6以降はこれまで通りパッケージ購入も可能だが、Creative Cloudメンバーシップ(個人は月額5000円を予定)になることで、新しい製品やサービスをパッケージを待つことなく使えるようになる(写真2)。さらにコンテンツの共有なども可能だ。ディーゲル氏は「誰とでもどこでも仕事ができる。クリエイティブプロセスを刷新する取り組み」と説明した。

写真3●Webコンテンツ管理ツール「Adobe CQ」でiPadやiPhone向けなどのページを管理者が即座に確認
写真3●Webコンテンツ管理ツール「Adobe CQ」でiPadやiPhone向けなどのページを管理者が即座に確認
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 (2)は、(1)のデジタルメディアを踏まえたうえで、マーケティングや広告の制作、その管理や展開、効果測定といった一連の流れに関するツールを同社が提供するもの。同社にとって事業領域の拡大と言えるものだ。(1)はクリエイターを対象にしているが、(2)は「売上責任者」(Chief Revenue Officer)、マーケッター、分析専門家を対象にする。

 販売サイトで顧客の購買を促す展開の例として、同社のWebコンテンツ管理ツール「Adobe CQ」のデモなども披露。アクセスしてきた見込み客の属性(性別や年代、地域など)やデバイス(スマートフォンやタブレット)によって表示コンテンツがどのように変わるかを管理者が確認できる様子などを見せた(写真3)。なお3月21日(現地時間)、米国・ソルトレークシティで開催された同社の「Adobe Digital Marketing Summit」でAdobe CQの新版である5.5が発表されている。