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 米IDCは現地時間2012年4月2日、ハードディスク装置(HDD)の世界市場に関する調査結果を発表した。それによると、2011年のHDD出荷台数はタイで発生した洪水の影響などにより前年比4.5%減少したが、2012年は前年比7.7%増に回復する見込み。

 洪水被害を受けた施設などの復旧には2012年前半のほとんどを要するものの、2012年後半にHDDおよびHDD部品の製造量は洪水前の水準に回復する。世界のHDD出荷台数は2011年から2016年まで年平均成長率9.6%で伸びると、IDCは見ている。

 また、需要と供給のバランスが崩れてここ数カ月間にHDDの価格が上昇しており、HDDベンダーは2009年に始まった大幅な価格下落を一部取り戻している。そのため、2012年における売上高の成長率は、出荷台数のそれを上回る見通しだ。HDDと半導体ディスク(SSD)を組み合わせたソリッドステートハイブリッドドライブ(SSHD)の成功を前提とすれば、世界HDD市場の売上高は2011年から2016年に年平均成長率8.6%で拡大し、500億ドル規模に迫る可能性がある。

 しかし、IDCは大きな課題の1つとしてカテゴリー別需要の変化を挙げる。出荷台数ベースでは引き続きパソコン向けが最大シェアを占めるが、パソコン向けHDDの売上高は今後5年にわたって減少する。これに対して、より多くのコンテンツを大規模データセンターや家庭および小規模事業の中央ストレージに保存する傾向の高まりを反映し、個人向けからエントリーレベル、および企業向けストレージの需要が増加する。

 またもう1つの課題として、IDCはSSD市場との競争激化を指摘している。HDDベンダーがSSDの勢力に対抗するためには、パソコンメーカーにSSHDの費用対効果の高さをアピールする必要がある。

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