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 日本オラクルは2012年4月16日、企業に対してIT戦略の構想を支援する「Oracle Architecture Insight」を提供開始した。同社の専門アーキテクトが、無償でコンサルティングを実施。「ITで変革したいという顧客に対して、構想段階を手助けし、プロジェクトへとつなげていきたい」(日本オラクルの三澤智光 専務執行役員)。

 Architecture Insightは、これまで同社が手掛けてきたコンサルティングの経験を生かしたサービス。顧客の変革テーマに応じて、以下の五つの支援サービスを提供する。(1)IT全体戦略の構想策定(Architecture Insight for Enterprise Architecture)、(2)アプリケーション構造の最適化(同 for SOA)、(3)情報価値の最大化/情報マネジメントの強化(同 for EIM)、(4)IT基盤の統合・最適化・効率化(同 for IT Optimization & Cloud)、(5)レガシーシステムのオープン化(同 for Legacy Modernization)。

 サービス提供に当たっては、「People」「Process」「Portfolio」の三つの“P”を特徴とする。コンサルティングを行う人材「エンタープライズ・アーキテクト」は、業界知識やメソドロジーへの理解はもちろん、テクノロジーにも通じていることがポイントだ。三澤氏は「テクノロジーも分かる人がコンサルすることが大切。一般のビジネスコンサルタントが構想すると、実装段階でつまづくことが多い」と話す。

 アーキテクチャーの策定プロセスは六つのステップから成る。「現状アーキテクチャ分析」に先んじて、「ビジネス・アーキテクチャ定義」「アーキテクチャ・ビジョン定義」を行う。「早期に顧客のビジョンを明確にすることに注力する。膨大な分析は行ったものの結局何もやらなかった、といった事態に陥らないようにする」(日本オラクル エンタープライズ・アーキテクト本部の岡嵜禎 本部長)。
 
 実装フェーズでは、同社の成果物テンプレートを使い、スピードを上げる。ビジネス、アプリケーション、インフォメーション、テクノロジーという四つのレイヤーに対応した、タスク定義とテンプレートを用意している。

 Architecture Insightによる支援の体制や内容は、顧客によって異なる。「CIOやアーキテクトへ情報提供したりアドバイスしたりする」程度もあれば、「ワークショップを通じて課題分析から、アーキテクチャーやロードマップの策定まで関わる」ケースもある。3カ月間をメドに行うコンサルティングは無償。「変革への意欲が高い顧客に対して、構想をまとめる手伝いをする。その後きちんとプロジェクトが立ち上がれば、予算が付くし、そこからは有料になる」(三澤氏)。

 同社のコンサルティング実績によれば、構想段階を経た顧客の5割以上が次のフェーズに進んでいるという。実装段階においては、必ずしもオラクル製品のみを使う必要はない。「もちろんオラクル製品を使ってもらえればうれしいが、何より、IT活用で悩んでいる顧客に前へ進んでもらうことが重要だ」(三澤氏)。