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写真●NECの遠藤信博社長
写真●NECの遠藤信博社長
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 NECは2012年4月27日、2012年3月期の連結決算を発表した。売上高は前期(2011年3月期)と比べ2.5%減の3兆386億円、営業利益は同27.5%増の737億円となった。純損益は1103億円の赤字だった。

 中国のレノボと合弁会社を設立し、個人向けPC事業を非連結化したことが減収要因となった。また、保有株式の評価損が想定を上回ったため、1月26日に発表した業績予想と比較して純損益が103億円下振れした。

 記者会見した遠藤信博社長(写真)は「東日本大震災やタイの洪水、円高など様々な問題が生じたが、こうした環境変化にスピード感を持って対応しきれなかった。2期連続最終赤字、無配という結果を重く受け止めている」と述べた。

 NECは2012年3月期に構造改革費用として405億円を特別損失に計上し、国内外で1万人の人員削減を進めている。さらに同年12月までの時限措置として、一般従業員の賃金カットにも踏み込んだ。携帯電話事業やサーバー事業で、開発と生産体制のスリム化も進めている。

 一連の構造改革が、2013年3月期の営業利益を400億円押し上げると見る。「大きな構造改革は今回で一段落した。この計画をやり切ることが重要だ」と遠藤社長は強調した。

 遠藤社長はITサービスとキャリアネットワーク、社会インフラ、エネルギーを「4本柱」と位置づけている。「集中投資することで成長の礎としたい」と語った。

 2013年3月期の連結業績の見通しは、売上高が前期比3.7%増の3兆1500億円、営業利益が同35.6%増の1000億円。純損益でも200億円の黒字に転換する計画だ。4本柱のうち、ITサービスでは前期比4.7%、キャリアネットワークでは同14.5%の増収を狙うとしている。

 2012年秋をめどに次期中期経営計画を策定し、発表する考えも示した。