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 米Yahoo!最高経営責任者(CEO)の学歴詐称疑惑を追及する米Third Pointは現地時間2012年5月9日、Yahoo!の取締役会に書簡を送り、暫定CEOを任命し、Third Pointが擁立した候補者を取締役にするよう求めた。

 書簡の中でThird Pointは「Scott Thompson CEOの謝罪は不十分。Yahoo!は何ら説明責任も果たさないまま、信用を落したリーダーの下で四苦八苦している」としたうえで、「我々が問題提起してから6日が過ぎた今、Yahoo!の取締役会が何を待ち望んでいるのか問いたい」と述べ、Thompson CEOと人選の責任者を務めたPatti Hart取締役に代え、Third Pointが擁立した候補者を取締役に任命するよう要求している。

 暫定CEOの候補には、Tim Morse最高財務責任者(CFO)と、Global Media部門のトップを務めるRoss Levinsohn氏の名を挙げている。両氏はいずれもThompson CEOの学歴詐称問題に関与していないというのがその理由としている。さらにThird Pointは、次期CEO選任委員会の議長にThird Pointが推薦する人物を任命することも求めている。

 この問題の発端は、Third Pointが5月3日にヤフーに送った書簡。その中で同社は、Yahoo!の有価証券報告書などに記載されている「Thompson CEOの会計学およびコンピュータ科学の学士号」が事実と異なると指摘。Third PointのDaniel Loeb CEOが確認したところ、Thompson CEOの出身校がコンピュータ科学の学位を授与するようになったのは、同氏の卒業後ということが分かった。

 Yahoo!は後に「記載に不注意な誤りがあった」と認め、Thompson CEOも電子メールで従業員に謝罪した。しかしThird Pointは人選過程で「経営陣の不正行為あるいは経営判断のミスがあった」とし、その証拠となる関係書類の開示を求めている(関連記事:米Yahoo!、CEOの学歴詐称疑惑を調査する特別委員会を設置)。

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