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写真1●2011年度の国内携帯電話出荷台数のメーカー別シェア
写真1●2011年度の国内携帯電話出荷台数のメーカー別シェア
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 調査会社のMM総研が2012年5月9日に発表した2011年度の国内携帯電話出荷台数によると、メーカー別シェアで富士通が17.9%(766万台)と1位になった。富士通の首位は、MM総研による2000年度以降の統計で初めて。「ARROWS」や「REGZA」ブランドのスマートフォンが好調なほか、中高年層向けの携帯電話「らくらくホン」シリーズも堅調だった。

 2位は17.0%(725万台)の米アップル。KDDIが昨年10月から「iPhone」の販売に参入した影響が大きく、前年度6位から大幅に順位を上げた。2005年度から6年連続で首位を維持していたシャープは16.8%(719万台)の3位に転落した。MM総研は「スマートフォン市場の競争が激化する中で、特にハイエンド市場での端末の差別化や優位性を確立できなかったことが要因」と分析している。昨年度のシェアはシャープの22.8%(858万台)に対し、富士通は17.3%(652万台)。シャープが不調で他社にシェアを奪われる中、堅調な富士通が首位に躍り出たという見方もできそうだ。

 4位以下は、パナソニックモバイルコミュニケーションズの9.5%(407万台)、ソニーモバイルコミュニケーションズの8.9%(381万台)、京セラの8.6%(369万台)、NECカシオモバイルコミュニケーションズの7.0%(301万台)と続く。NECカシオは「MEDIAS」ブランドのスマートフォンで巻き返しを図っているが、従来型携帯電話の落ち込みをカバーするには至らず不振が目立つ。

 スマートフォン市場のメーカー別シェアではアップルが30.0%(725万台)で1位、シャープが17.5%(424万台)で2位、富士通が13.4%(325万台)で3位となった。以下、ソニーモバイルコミュニケーションズの12.9%(311万台)、韓国サムスン電子の8.3%(201万台)、NECカシオモバイルコミュニケーションズの6.2%(149万台)と続く。OS別のシェアはAndroidが69.0%、iOSが30.0%だった。

 2011年度の国内携帯電話出荷台数は前年度比13.5%増の4274万台だった。2007年度(5076万台)以来、4年ぶりに4000万台を突破した。需要拡大のけん引役となったスマートフォンの出荷台数は前年度比2.8倍増の2417万台で、総出荷台数の56.6%を占めた。スマートフォンの出荷台数が過半数を超えたのは今回が初めて。MM総研は2012年度の国内携帯電話出荷台数を今年度比5.0%減の4060万台、うちスマートフォンは同15.4%増の2790万台と予測している。スマートフォン比率は68.7%に拡大する見通し。