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 米上院司法委員会は、米Microsoftが次期OS「Windows 8」のARM版である「Windows RT」において競争を阻害しているかどうか調査する予定とみられている。この情報は米議会専門紙「The Hill」が反トラスト下部委員会議長を務めるHerb Kohl上院議員の助手から最初に入手したもので、現地時間2012年5月14日に複数の米メディア(InfoWorldCNET News.comなど)が報じた。

 Windows RTに関しては、他社製Webブラウザーの締め出しを図っているとする批判を、米Mozillaが5月8日に公式ブログに掲載していた。Mozillaによると、Windows RTのアプリケーション環境には従来のデスクトップスタイルと「Metro」スタイルが用意されるが、従来スタイルではMicrosoftの「Internet Explorer(IE)」以外のブラウザーの動作を許可していない。Mozillaは「ユーザーから選択肢を奪い、競争を弱め、革新を阻害するものだ」とMicrosoftを非難し、米GoogleもMozillaの意見を支持している(関連記事:「Windows RTからIE以外を閉め出すのか」、MozillaがMicrosoftを批判)。

 Windows RTでは、従来スタイルにおいてWin32 APIにアクセスできるのは「IE 10」のほかMicrosoftの「Office」など一部のアプリケーションに限られている。Mozillaの「Firefox」、Googleの「Chrome」といったサードパーティーのブラウザーは同APIにアクセスできない。Mozillaは「高速のJavaScript処理と高いセキュリティを実現するためにはWin32 APIへのアクセスが不可欠だ」と主張している。なお、FirefoxもChromeもMetroスタイル向けには提供できる。