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写真●IIJのクラウド事業統括 時田一広・専務執行役員
写真●IIJのクラウド事業統括 時田一広・専務執行役員
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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2012年5月23日、クラウドの新サービス「IIJ GIO コンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」を8月から提供すると発表した。サービス基盤の仮想化技術に米VMwareの「VMware vSphere」、ストレージに米EMCの「ユニファイド・ストレージ」を採用。オンプレミスと同様に、ユーザー企業がOSやミドルウエア、アプリケーションを自由に設計、構築できるようにした点が特徴だ。

 IIJはサービス提供に当たって1000台規模に匹敵するサーバー環境を用意。企業は必要なサーバーとディスクの容量を選んで使う。利用料金はCPU12コア、メモリー96Gバイトの最小構成で月9万8000円から。ストレージとの接続にはNFSのほか、iSCSIやFC(Fibre Channel)にも対応。Webサーバー用途なら「標準ディスク」、データベースサーバー用途なら「超高速ディスク」といった具合にディスク性能も3タイプの中から選べる(残りの一つは「高速ディスク」)。

 企業の管理者はVMwareの「vCenter」と呼ぶ管理機能を使い、遠隔からリソース配分や最適化、プロビジョニングなどを実施できる。IIJはVMwareの「SiteRecoveryManager」を活用したBCPサイトの構築なども提案していく。さらにクラウドで「安全」、「便利」、「早い」を実現するため、ソフト配信基盤も用意。OSやミドルウエアのインストールイメージや実行ファイル、仮想アプライアンスなどを高速にダウンロードできるようにする。そのために、米マイクロソフトや米F5 Networks、イスラエルCheckPoint Software Technologiesなどと協議を進めているという。

 IIJはクラウドサービス「IIJ GIO」を2009年12月に開始。2010年度に6億円だった年間売上高を2011年度に5倍の31億円に伸ばした。四半期ごとの単月売上高は平均130%増で拡大しており、2012年度は70億円の売上高を目指している。稼働システム数は累計1100件。「最初はエンターテインメント系やネット系企業の利用が多かったが、最近はエンタープライズ系が増えている」(クラウド事業統括の時田一広・専務執行役員、写真)という。実際に、プライベートネットワークへの接続比率は2010年度の27%から、2011年度は40%まで伸びたという。今回の新サービスでプライベートクラウドの需要を喚起し、「IaaSで国内No.1を目指す」(同)とした。