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 米Facebookの新規株式公開(IPO)を巡り、Facebook株を購入した投資家が同社を証券詐欺で米ニューヨーク州の連邦裁判所に提訴した。Facebookが正確な情報開示を怠り、連邦証券法に違反したとして損害賠償を求めている。

 原告側の弁護を担当する米法律事務所Gilman Lawが現地時間2012年5月23日に明らかにしたところによると、この訴えは集団訴訟のかたちをとることを目指している。原告側はFacebookが米証券取引委員会(SEC)に提出したIPO関連の書類に不正確な記述の報告が含まれていること、誤解を生じないために不可欠な事実を省略していたこと、さらに一部書類が連邦法に準じていないことなどを非難している。

 原告側によれば、FacebookはWeb版よりモバイル経由のアクセスが増加していることから売り上げ成長の大幅な減速が顕著であり、同社はそれを認識していた。またIPOの時点で、同社は引受幹事会社に2012年の業績見通しを引き下げるよう要請した。しかしこれら重要な情報は一部の優先的な投資家にのみ知らされ、すべての投資家には開示されなかった。

 米メディアの報道(Forbes)によると、被告としてFacebook最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏、最高財務責任者(CFO)のDavid Ebersman氏、最高会計責任者のDavid Spillane氏と複数の取締役、および米Morgan Stanleyをはじめとする引受幹事会社の名前が挙げられている。

 FacebookのIPOを巡っては、少なくとも3件の訴訟が起こされいる。米NASDAQ市場も、IPO当日の取引開始の遅れや注文確認処理の不具合は同市場の怠慢が原因だとして訴えられている。

 Facebookは5月18日にNASDAQ市場に上場を果たした。公開価格は38ドルで、一時は45ドルまで上昇したが結局0.61%高の38.23ドルで初日の取引を終了した(関連記事:FacebookのIPO、複数メディアの反応は「期待はずれ」)。2日目には公開価格を割り込み、IPOから3日間で18.4%下落した(英Reuters)。

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