写真●TIBCO Spotfire 4.0の新機能を説明する、米TIBCO SoftwareでSpotfire製品のマーケティングVPを務めるMark F.Lorion(マーク・ロリオン)氏。
写真●TIBCO Spotfire 4.0の新機能を説明する、米TIBCO SoftwareでSpotfire製品のマーケティングVPを務めるMark F.Lorion(マーク・ロリオン)氏。
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 日本ティブコソフトウェアは2012年5月24日、業務担当者がアドホックにデータを分析できるオペレーショナルBI(ビジネス・インテリジェンス)ソフトの新版「TIBCO Spotfire 4.0」を出荷した。新版では、社内SNSと連携できるようにしたほか、ユーザーインタフェースを改善した。これにより、「より幅広いユーザーが使えるようになった」(米TIBCO Softwareのマーク・ロリオン氏、写真)とする。

 Spotfireは、現場担当者向けのBIソフト。IT部門にレポートやカスタムクエリーの作成を依頼することなく、必要なデータを自分のクライアントPCに取り込んで、自由に分析/解析できる。GUIや視覚効果に注力したデータ分析画面を作成できる。日々のデータから新たな見識や仮説を素早く発見することが狙い。

 個々のクライアントPCの上で動作するBIソフト(クライアントソフト)と、アクセス権限などを管理するサーバーソフトで構成。データソースとして、JDBC経由で接続可能な各種データベースを利用する。データは、サーバーソフトを仲介してクライアントPCのメモリー上に取り込んで展開し、この上で、クライアントソフトを使って分析の切り口をアドホックに切り替えながら分析する。

 クライアントソフトの上では、作成した個々のデータ分析画面(ダッシュボード画面)を、同じ見栄えのまま、Webコンテンツ(HTML+JavaScript)に変換できる。こうして作成したWebコンテンツは、専用のWeb配信サーバー上に、データとともに置かれる。これにより、元となったデータ分析画面と同様に、Webブラウザーから、データの閲覧やドリルダウン操作(集計の粒度を細かくするといった対話型のデータ操作)が可能になる。

SNS連携で、時間を超えてデータ分析の視点を共有

 今回の新版では、大きく二つの機能を強化した。一つは、同社が開発/販売する社内SNSソフト「Tibbr」との連携機能である。データ分析画面をWebコンテンツに変換してSNS上に投稿できる。複数のメンバーがデータの分析をしながら会議を進める場合、これまでは、会議室で場所と時間を共有する必要があった。SNSと連携することで、SNS上でデータ分析上の見識を共有できるようになった。

 個々のデータ分析画面とSNSは、サブジェクトと呼ぶキーワードでひも付けて管理する。具体的には、個々のデータ分析画面ごとに、キーワードを振ってSNSに投稿する。SNSの上では、メンバー(人)に関する情報のほかに、指定したキーワードに関する情報を閲覧できる。これにより、SNSを日々閲覧するだけで、キーワードに関連したデータ分析画面を利用できるようになる。反対に、データ分析画面側には、自身が関連付けられているキーワードに関するSNS上の会話を表示できる。

 もう一つの強化点は、ユーザーインタフェースの改善である。データ分析画面を作成するためのGUI部品として、数値の上下を示す矢印アイコンや線グラフの雷線といった、数値の変化の状況が視覚的に分かりやすい素材をいくつか用意した。さらに、これらのGUI部品をマウスクリックすることで、詳細なデータ分析画面へとドリルダウンできるようにした。これにより、データ分析の切り口を変更する際にクライアントソフトのタブメニューを操作する必要がなくなり、データ分析画面だけで完結するようになった。