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 NECは2012年5月24日、Ethernetを利用してコンピュータの構成を拡張できる「ExpEther(エクスプレスイーサ)」を初めて実用化した3製品を発売した。6月22日に出荷を始める。

 ExpEtherは2006年にNECが開発した技術で、PCI Express(PCIe)バスをEthernet上に拡張できる。一言でいえば「PCI Express over Ethernet」。拡張スロットが十分にないサーバーでも、HDDやグラフィックボードなどを容易に拡張できる。同社はExpEther関連製品で、2012年度から3年間で150億円の売り上げを目指す。

 NECが開発した専用LSI「ExpEtherエンジン」を通じ、EthernetケーブルでPCI Expressのパケットをそのまま転送する。プロセッサからはExpEtherの存在は見えず、通常の内部バスと同じように扱える。Ethernetケーブルの長さは数kmまで対応可能。データ転送にTCP/IPを使用していないため、現時点ではルーターを超えた通信には対応していない。

 今回製品化するのは、サーバーやワークステーション側に搭載する「ExpEtherボード」(2万5000円~)、Ethernetケーブルにつないで周辺機器を拡張できる「ExpEther I/O拡張ユニット」(4万円~)、サーバーとEthernetで接続してシンクライアント端末として利用できる「ExpEtherクライアント」(3万5000円~)である。

 ExpEtherボードとExpEtherクライアントは、大阪大学への先行納入が決定している。教室外にサーバー室を設け、ExpEtherボードを載せたパソコン約600台を配置。学生は教室で、ExpEtherクライアントを通じてパソコンを利用できる。2012年10月に稼動を始める計画だ。