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「フューチャースクール推進研究会」第4回会合の様子
「フューチャースクール推進研究会」第4回会合の様子
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 総務省は2012年5月31日、「フューチャースクール推進研究会」第4回会合を開催し、2011年度のフューチャースクール推進事業の成果を報告した。また、2012年度内の調査項目を明らかにした。

 同事業は、教育分野でのICT(情報通信技術)利用を推進するプロジェクト。総務省と文部科学省が連携して、ICT機器を使ったネットワーク環境や、児童1人に1台のタブレットPCを使う試みなどに関する実証実験を実施している。総務省は、ICT活用に関する技術的課題を抽出・分析する役割を担い、その結果をガイドライン(手引書)として取りまとめる。

 実証実験に参加する学校(小学校10校、中学校8校、特別支援学校2校)のうち小学校について、フューチャースクール事業がスタートした2010年から2年間にわたる調査結果を、同研究会の座長を務める清水康敬東京工業大学監事・名誉教授が報告した。

 同調査によると、児童用タブレットPCが多く利用される教科は、国語と算数、総合的な学習の時間となっている。タブレットPCを活用するシーンは、「学習の理解を深める場面」「子どもに発表させる場面」が多かった。次いで「子どもの活動や作品などを提示する場面」だった。一方、ICT機器を使う教員の負担感を調べたところ、児童用タブレットPCを利用する際の、教材準備の負担感が大きかった。このため、「教材準備に関する支援について検討することが今後の課題」としている。

 2012年度のフューチャースクール推進事業の調査項目も明らかにした。小学校では、「学習履歴の記録・活用」「予算制約下でのICT環境の段階的な構築と利活用」「紙とデジタルの連携」「ICT機器及びネットワーク環境に関する要件」の4項目を主に調査する。

 総務省は2012年4月10日、2011年度に実施したフューチャースクール推進事業の取り組みを踏まえて、明らかになったポイントや留意点などを盛り込んだ「教育分野におけるICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書)2012」を公表している。

総務省「教育分野におけるICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書)2012」の公表
フューチャースクール推進事業