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シャープ 副社長執行役員の水嶋繁光氏
シャープ 副社長執行役員の水嶋繁光氏
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半導体エネルギー研究所 代表取締役の山崎舜平氏
半導体エネルギー研究所 代表取締役の山崎舜平氏
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参考展示されていた、6.1型液晶(2560×1600ドット、498ppi)
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参考展示されていた、フレキシブルタイプの3.4型有機EL(540×960ドット、326ppi)
参考展示されていた、フレキシブルタイプの3.4型有機EL(540×960ドット、326ppi)
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参考展示されていた、13.5型の有機EL(3840×2160ドット、326ppi)
参考展示されていた、13.5型の有機EL(3840×2160ドット、326ppi)
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参考展示されていた、11型のタッチパネル液晶。ノイズがほとんどなく、指で触れた部分をより正確に判定できる
参考展示されていた、11型のタッチパネル液晶。ノイズがほとんどなく、指で触れた部分をより正確に判定できる
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 シャープと半導体エネルギー研究所は2012年6月1日、新しい構造の酸化物半導体(IGZO)を開発し、これを用いた液晶(IGZO液晶)を量産化すると発表した。

 「IGZO」は、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)から構成される酸化物を用いた半導体の総称。今回、両社は「CAAC(C-Axis Aligned Crystal、C軸整列結晶)」と名付けた構造のIGZOを開発した。これにより、高精細、低消費電力で、タッチパネルの精度を高めた液晶ディスプレイなどを製品化できるという。スマートフォンやタブレット端末などの小型・中型機器用途を想定している。

 IGZOは、電子を通しやすい(電子の移動度が高い)ことが特徴。従来のTFT液晶と比較すると、高精細にしても明るさを保つことができ、消費電力も低い。また、タッチパネルにしたときはノイズを低減できる。

 今回発表されたCAAC IGZOは、従来とは異なる構造を持つ新しいIGZO。単結晶を電子顕微鏡でC軸方向から見たときに六角形、C軸から垂直の方向に見たときに層状の構造になっているのが特徴。

 500ppi(pixel per inch)以上の高精細化が可能になったほか、製造プロセスがより簡略化できる。さらに、有機ELディスプレイやCPUなど、液晶ディスプレイ以外の製品にもIGZOを利用できるようになったという。

 発表会で同社が参考展示したのは、スマートフォン向けの4.9型液晶(720×1280ドット、302ppi)、モバイル機器向けの6.1型液晶(2560×1600ドット、498ppi)、13.5型の有機EL(3840×2160ドット、326ppi)、および湾曲させることが可能なフレキシブルタイプの3.4型有機EL(540×960ppi、326ppi)になる。

 シャープ 副社長執行役員の水嶋繁光氏は発表会の席上で、「シャープは現在、IGZO液晶ディスプレイを世界で唯一量産している。新IGZOも今年度中に量産化をしたい。IGZOは次世代モバイル液晶のコア技術であり、この技術を有する者が、モバイル液晶分野で成長できるだろう」と新技術への期待を述べた。