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写真1●日本アバイアが発売した「Avaya Ethernet Routing Switch 3500」シリーズ。写真は卓上型の10M/100M/1G対応スイッチ「ERS 3510GT」(右)と、10M/100Mポートを24ポート&10M/100M/1GポートまたはSFPのコンボポートを2ポート搭載した「ERS 3526T」(本体背面にもスタッキング接続に使えるSFPポートを2ポート搭載)。共にファンレス動作
写真1●日本アバイアが発売した「Avaya Ethernet Routing Switch 3500」シリーズ。写真は卓上型の10M/100M/1G対応スイッチ「ERS 3510GT」(右)と、10M/100Mポートを24ポート&10M/100M/1GポートまたはSFPのコンボポートを2ポート搭載した「ERS 3526T」(本体背面にもスタッキング接続に使えるSFPポートを2ポート搭載)。共にファンレス動作
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写真2●日本アバイアの山中幸代ネットワーク営業部ネットワーキング ソリューション マネージャー
写真2●日本アバイアの山中幸代ネットワーク営業部ネットワーキング ソリューション マネージャー
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写真3●日本アバイアのロバート・スチーブンソン社長
写真3●日本アバイアのロバート・スチーブンソン社長
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 日本アバイアは2012年6月1日、都内で報道機関向けの説明会を開催し、中小企業向けのLANスイッチ「Avaya Ethernet Routing Switch 3500」シリーズ(写真1)を発売、同日付で出荷開始したと発表した。同社初となるファンレス動作の機種や、ポート当たり最大32ワットまでの給電を可能にする標準規格「PoE+」(IEEE802.3at)対応機種などを用意している点を特徴とする。

 発売したのは、(1)机の上などに設置可能な小型筐体を採用した10M/100M/1G対応スイッチの「ERS 3510GT」および「ERS 3510GT-PWR+」、(2)1Uラックサイズの筐体に10M/100Mポートを24ポート、10M/100M/1GポートまたはSFP(Small Form-factor Pluggable)として使えるコンボポートを2ポート搭載した「ERS 3526T」および「ERS 3526T-PWR+」、(3)10M/100M/1Gポート×24とSFPポート×4(10M/100M/1Gポートとのコンボ)構成の1Uサイズスイッチ「ERS 3524GT」および「ERS 3524GT-PWR+」---の3モデル6機種。

 上記6機種のうち、ファンレス動作が可能なのは「ERS 3510GT」および「ERS 3510GT-PWR+」「ERS 3526T」の3機種。PoE+に対応しているのが製品名末尾に「PWR+」が付いている「ERS 3510GT-PWR+」および「ERS 3526T-PWR+」「ERS 3524GT-PWR+」の3機種となっている。

 ただし「ERS 3510GT-PWR+」は「ファンレスかつPoE+対応」であるものの、ファンレス動作できるのは給電能力を最大60ワットまでに抑えた「低電力モード」時に限られる。最大170ワットを給電可能な「高電力モード」時には内蔵ファンが動作するという。

最大50度での動作保証やQoS自動設定機能なども

 全機種共通の特徴として、摂氏50度まで動作可能であること、より高効率な電源を採用していること(従来製品比で2割の消費電力削減)、同社製IP電話機を接続した際にセキュリティやQoS(Quality of Service=サービス品質)パラメータなどを自動設定する「ADAC」(Auto Detect Auto Config)機能を搭載していることなどが挙げられる。

 小型筐体の2機種(ERS 3510GTおよび同-PWR+)を除いた4機種については、最大8台のスイッチを束ねて1台のスイッチとして扱えるようにする「スタッキング」にも対応する(今後提供予定のv5.1ソフトウエアで対応。異機種混在可能)。なお、対応4機種については、前面にあるLANポートやSFPポートとは別に背面部分にSFPポートを2ポート装備しており、こちらを使ってスタッキング接続する。

 価格は、米ドルベースの定価で「ERS 3526T」が850ドル(1ドル80円換算で6万8000円)、「ERS 3510GT」が970ドル(7万7600円)などとなっている(いずれも税別価格)。中小企業をターゲットとしたスイッチとしては比較的高めの価格設定といえるが、「最大50度でのファンレス動作が可能な機種の投入などにより、中小規模であっても信頼性を重視する国内企業ユーザーに受け入れられると思っている」(日本アバイアの山中幸代ネットワーク営業部ネットワーキング ソリューション マネージャー、写真2)と自信を見せていた。

「自動設定や管理機能充実はBYOD支援につながる」

 発表会では、今回発売した製品をはじめとする同社のAvaya Ethernet Routing Switchシリーズの系譜についても説明していた。2009年に米アバイアは大手通信機器ベンダーの加ノーテルを買収しており、そのノーテルが1994年に吸収合併していた米ベイ・ネットワークスのLANスイッチ製品「BayStack」の流れを受け継ぐ製品であることなどだ。

 「性能や信頼性についてはBayStackシリーズからの長年の実績により十分証明済みだが、こうした流れを見れば分かる通り、従来は大規模企業ユーザーにのみ目を向けていたことも事実。その反省を踏まえて中小規模ユーザーの声に耳を傾けた結果、小型機種やファンレス機種の市場投入を決断した」(日本アバイアのロバート・スチーブンソン社長、写真3

 スチーブンソン社長はまた、上記ADACによるIP電話機のセキュリティやQoS自動設定の仕組みや、PoE+によるIT機器への電力供給および管理の仕組みなどが、BYOD(Bring Your Own Device=私物デバイス活用)解禁支援にもつながると強調した。「BYODを実現するには、ネットワークのエッジ部分での機能的なサポートが不可欠だ。本社から支社へと着実にすそ野を広げていく必要がある。BYODに限らず、今の時代、ユーザーはネットワークではなくアプリケーションを見ている。『アプリケーション側からネットワークを考える』視点の変換が求められている」(スチーブンソン社長)と強調した。

■変更履歴
当初、記者発表会の内容および配布資料に基づき「純粋なL2スイッチ」(MACフレームのヘッダー情報のみに基づいてフレームを転送する装置)である旨記述しましたが、日本アバイアから「IPスタティックルーティングに対応している」との情報提供があり、「L2」という表記を削除しました。本文は修正済みです。お詫びして訂正します。[2012/6/5 16:40]