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写真●ARMのグラハム・バッドCOO
写真●ARMのグラハム・バッドCOO
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 2012年6月5日、COMPUTEX TAIPEI 2012の開幕を前に英ARMがメディア向けイベントを開催した。会見場には、ARMアーキテクチャのプロセッサを内蔵したスマートフォン、タブレット、テレビを展示。テレビとスマートフォンの間で、無線を介して直接写真を共有するデモなどを見せた。

 この会見でも「コンピューティングは、モバイル機器への移行が進んでいる。この流れを牽引するのはARMだ」(ARMのグラハム・バッドCOO、写真)とし、省電力を強みとして強固な立場を築いた携帯電話やスマートフォンだけでなく、さらに適用領域を広げる姿勢を明確にした。

 このほか会見では、半導体業界のビジネスモデルがARMのように工場を持たないファブレス型に移行していること、ARMはパートナーシップ戦略を中核に据えていること、半導体の微細化が一段と進んでおり20nmプロセスルールについては2013年に製造開始、14nmについては最初のテープアウト(設計完了)が2013年になることなどが紹介された。

 パソコンやスマートフォン、タブレットに続く端末については「単一種類で10億台に達するものはない」(サイモン・セガスExecutive Vice President兼プロセッサー&物理IP部門General Manager)との認識を示し、USB型など超小型のデバイスやストレージ、POS端末、ユーザー操作のキオスク、サーバーへの適用を紹介した。

 テレビにおけるシェアは現在は40%程度にとどまっているが、2015年には70~80%に達すると見込んでいる。サーバーについては、2015年までに全体の20%がARMベースになるとの見通しを紹介した。

 台湾でも、韓国サムスン電子の勢いは脅威と感じられている様子だ。質疑応答では、地元メディアから装置メーカーとしてのサムスンの長所や短所を問われ、ARM幹部が答えに窮する場面がみられた。