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 総務省は2012年6月13日、700MHz帯周波数の新たな割り当てを巡り、NTTドコモとKDDI、イー・アクセスの3社が申請した開設計画の概要を公表した。既存利用者の周波数移行にかかわる費用の負担可能額は3社とも上限の1500億円で同じ。700MHz帯の整備にNTTドコモは2358億円、KDDIは2579億円、イー・アクセスは1439億円をそれぞれ投じる計画だ。割り当て先は総務省の電波監理審議会で現在審査しており、早ければ6月中にも決まる見通しである。

 700MHz帯は10MHz幅×2を3社に割り当てるので順当に決まる見込みだが、申請3社の間では同じ700MHz帯でもどの部分を割り当てられるかの争いがある。割り当て予定の周波数帯は「Low」「Middle」「High」の3つがあり、3社が「Middle」の割り当てを第1希望としている。「Middleは端末調達と電波干渉対策の両方で有利。特にLowは電波干渉が厳しく、対策費用が余計にかかる可能性がある」(申請事業者)といった声が出ている。審査基準に「より適合した上位者」から希望のバンドを選ぶことになる。

 既存利用者の周波数移行促進の終了時期は、NTTドコモが2014年8月末、イー・アクセスが2015年3月末、KDDIはFPUが2015年8月、ラジオマイクが2016年末とした。700MHz帯でのサービス開始はNTTドコモとKDDIが2015年1月、イー・アクセスが2015年12月。審査基準となっている2019年度末時点の人口カバー率は3社とも99%台で大差なかった(5%単位で比較するため、実質差は付かない。ただ基地局数はKDDIが3万局以上と2社を圧倒している)。