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 楽天が2012年6月3日に実施したセールイベント「楽天スーパーSALE」の実績が判明した。対象となった楽天市場と楽天デリバリー(出前などの宅配)、楽天トラベルの合計で、流通総額は370億円を超えた。6月15日、楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長が自身のツイッターで金額をつぶやいて公表した。

 セール期間中、楽天市場には通常の半額以下の商品が220万点以上も登録され、購入者数は220万人を超えた。季節柄、夏物のファッションアイテムや食品に加え、円高の影響もあって時計や夏の旅行予約が好調だった。

 6月3日はサッカーワールドカップのアジア最終予選で、日本代表とオマーン代表の対戦が行われた日だ。テレビ観戦する人が多いと予想され、在宅率が高いと判断した楽天は、この日にセールをぶつけてきた。実際、買い物客が楽天になだれ込んだ。

 ただし、同年3月4日の初開催に続く2回目の今回は、システム面で大きな課題も残した。買い物客が殺到しすぎてシステムが不安定になり、期間中に買い物できない人が続出したのだ。そこで楽天は26時間に設定していたセール開催期間を終了間際になって急きょ、48時間延長することを決めた。つまり、370億円の流通金額は当初計画していた26時間に追加した48時間を足した、合計74時間の実績となる。さらには楽天トラベルがもともと実施していた7日間のセール実績も含まれる。

 ちなみに初回のセール実績は24時間で130億円と、楽天の1日の流通総額としては過去最高となった。2回目の今回は、システムトラブルで48時間の会期延長となり、単純比較は難しくなった。来店客に迷惑をかけたこともあり、楽天は2回目の実績を今日まで公表してこなかった。

 もっとも、システムがパンクするほど顧客が殺到したともいえるわけで、楽天市場の流通総額は1回目を大きく上回ったと見られる。

 実は楽天が掲げる目標はとんでもなく大きい。2011年に年間1兆円の流通総額を記録したが、次の目標は年間10兆円。そのためには1日に300億円を売り上げる必要がある。楽天スーパーSALEは1日300億円に近づくための仕掛けでもあるのだ。

 セール当日、現場で陣頭指揮を執った三木谷社長は「創業当時の熱気がよみがえった」と言って、社員を激励したという。それもあって三木谷社長は最近、「バック・トゥ・ザ・ベンチャー」という言葉を盛んに社員に向けて発するようになっている。