PR
写真1●米リンクトイン共同創業者 リード・ホフマン会長と、楽天の創業者 三木谷浩史社長によるトークイベント
写真1●米リンクトイン共同創業者 リード・ホフマン会長と、楽天の創業者 三木谷浩史社長によるトークイベント
[画像のクリックで拡大表示]

 米リンクトイン共同創業者であるリード・ホフマン会長と、楽天の創業者である三木谷浩史社長によるトークイベントが2012年6月18日、東京都の六本木ヒルズで開催された。テーマは「日本にとってのスタートアップとは?」。二人の発言の要点を、ITpro読者に向けてピックアップして紹介する。

 ホフマン氏は、ビジネスに特化したSNSサービス「Linkedin(リンクトイン)」を運営するリンクトインを経営するほか、ベンチャーキャピタルも経営している。ペイパルやフェイスブック、ジンガなど著名なネット企業に早期から投資してきていることで著名。起業家兼著述家のベン・カスノーカ氏と共同執筆した『スタートアップ!シリコンバレー流成功する自己実現の秘訣』(日経BP社)の出版を機に来日した。スタートアップとは起業段階のベンチャー企業を指す言葉だが、この著書では自分をスタートアップ企業ととらえ、キャリアを築くための具体的な方法や思考法が語られている。

 楽天社内の公用語を英語とすることをトップダウンで決断した三木谷氏も、著書『たかが英語!』(講談社)の6月末の刊行をひかえている。2人の対談は英語で行われた。

起業を支える「大志」が大切

 話題はまず、起業を支える動機やビジョンについて触れられた。書籍『スタートアップ!』では「大志(Aspirations)」という言葉が使われている。大志とは、将来に向けての強い願い、アイデア、目標、ビジョンだという。

 三木谷氏は楽天の起業時のことを振り返る。「新しい産業で日本経済の活性化を図りたい」というビジョンを持っていたという。「起業を決めた1996年前後においては、まだインターネットビジネスは懐疑的な見方が強かった。けれども、私はインターネットがこれから世界を大きく変えると確信して、起業に至った」(三木谷氏)。また三木谷氏は「起業には社会的使命が欠かせない」と強調する。

写真2●米リンクトイン共同創業者 リード・ホフマン会長
写真2●米リンクトイン共同創業者 リード・ホフマン会長
[画像のクリックで拡大表示]

 それを受けてホフマン氏は「何をするにもミッション(使命)が大切」とコメント。「起業には冷静な視点からの合理性も大切だが、続けるにはやはりパッション(情熱)が必要だ。起業するにしても、しないにしても、人生の成功のために、まず自分が社会に対してどんな願いや思いを持っているかを振り返って見てほしい。誰もが必ず、何かを持っている」と語る。

 またホフマン氏は三木谷氏による起業時のエピソードを受けて「私が投資家として起業家にアドバイスするとき、しばしば『大きいアイデアを追いかけろ』と言う」と述べる。「たいていの人は、リスクを危険視してより少ないリスクをとるように行動する、しかし、実は大きいリスクこそが大きなチャンスを生む。大きいリスクをどう取るか。これが起業が成功するポイントの一つ」(ホフマン氏)。

 またホフマン氏は、「リスクに対する考え方は、個人が社内で仕事を成功させる上でも当てはまる」とする。「起業時のプランニングと、自分への投資は非常によく似ている。自分のキャリアを考える際に、リスクをどう取るかをよく設計するといい」と語る。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

日経クロステック登録会員になると…

新着が分かるメールマガジンが届く
キーワード登録、連載フォローが便利

さらに、有料会員に申し込むとすべての記事が読み放題に!
日経電子版セット今なら2カ月無料