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写真1●社長就任後初の海外講演となるNTTドコモの加藤薫代表取締役社長
写真1●社長就任後初の海外講演となるNTTドコモの加藤薫代表取締役社長
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写真2●携帯電話事業者として自らマーケット運営をしていることを説明。「dmenu」「dmarket」を紹介した
写真2●携帯電話事業者として自らマーケット運営をしていることを説明。「dmenu」「dmarket」を紹介した
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写真3●今後も海外展開には意欲的に取り組んでいくことを説明
写真3●今後も海外展開には意欲的に取り組んでいくことを説明
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 就任したばかりの加藤薫NTTドコモ代表取締役社長が2012年6月21日、上海のMobile Asia Expoの基調講演に登壇、海外デビューを飾った(写真1関連記事)。「Mobile Inovation : What the Future of Mobile?」と題し、中国Datang Telecom GroupのChairman and President Zhen Caiji氏、台湾HTCの中国におけるCEOを務めるRay Yam氏とともに、通信事業者の代表として講演に臨んだ。

 加藤氏は、CEOに2日前に就任したばかりであると前置きしつつ、最初にマネージメントポリシーとして「Speed & Challenge」を掲げていると述べ、そのアプローチとして、「イノベーションによるサービスの進化」、「コンバージェンスによる新たな価値の創造」の二つを挙げた。そして同社にとって強みになるのが、通信事業者としては世界的には珍しい研究&開発部門を持つ点であると語った。

 続いて、ドコモが世界でいち早く収入の50%以上をデータ通信から得るようになった携帯電話事業者であることや、LTE対応スマートフォンを今夏11機種発売することなど、世界的にデータ通信で先行していることを強調。2012年度のスマートフォンの販売目標1300万台中、約60%にあたる750万台をXi(LTE)対応スマートフォンで得ることなども示した。また、携帯電話事業者として自らマーケットを運営していることを説明。「dmenu」「dmarket」を紹介し、特にビデオストアが提供開始から5カ月で100万契約を達成したことなどを紹介した(写真2)。

 こうした話に続き、話題はドコモクラウドに移った。加藤氏はドコモクラウドについて、日本での説明と同様、通信事業者のネットワークの“土管(Dump Pipe)化”を防ぎ、端末から独立したサービスをドコモのネットワークを介して提供するものであると前置きし、実際のサービスの例として「しゃべってコンシェル」や通訳サービスを紹介。通訳サービスについては、実際に子供を病院に連れて行くまでの医師とのやりとりを想定したデモビデオを見せるなど特に力を入れた説明となった。

 そのほか、同社がメディア/コンテンツ事業など事業領域の幅を広げていることを「NOTTV」などを挙げて説明。海外展開についてもアグリゲーション(情報収集・提供)やプラットフォーム分野で意欲的に展開していくと語った(写真3)。社長就任後初となる加藤氏の海外講演は、NTTドコモの幅広いビジネスを紹介するものとなった。

 講演が行われた中国は、現在都市部で急速にスマートフォンが普及しており、1000元(日本円で約1万3000円程度)スマホなども登場。都市部では3Gへの移行が遅れた一部の通信事業者が無線LANスポットを数多く設置するなど、無線LANでデータ通信インフラを補っている。そうした中でスマートフォンそのものだけでなく、その上でどのようなサービスが利用できるかが重要な関心事になってきており、NTTドコモのサービス展開についても中国の関係者に興味深く聴かれていたようだ。