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 Androidをベースとした組み込み機器の開発を推進する「OESF」(Open Embedded Software Foundation)が、技術者検定「ACE」(Android技術者認定試験)の受験者属性を公開した。ACEは同団体が推進する技術者検定試験であり、アプリケーション技術者試験とプラットフォーム技術者試験の2つが用意されている。レベルに応じてそれぞれ「ベーシック」と「プロフェッショナル」の2段階が設定されている。

 今回の調査では、過去の日本での受験者1676人を対象として、年齢や居住地、組み込みソフトウエアや情報系ソフトウエア、およびAndroidの開発経験などを聞いている。

 まず年齢別では30歳代(30~39歳)が最大で43.1%を占める。20歳代(20歳~29歳)が40.0%と僅差で続き、40歳代(40~49歳)が14.6%となっている。

 地域別では東京都が最も多く、29.3%を占める。以下、神奈川県(13.4%)、大阪府(12.5%)、埼玉県(7.5%)、沖縄県(6.6%)、千葉県(5.2%)、北海道(3.8%)、兵庫県(3.0%)、愛知県(2.6%)、福岡県(2.3%)と続く。大都市圏が上位の大半を占める中で、沖縄県と北海道が入っているのが特徴的だ。一方で、秋田県や栃木県、群馬県、和歌山県、徳島県、高知県、鳥取県、山口県では受験者がないという。北関東や四国など地域的な偏りがあるので、口コミ効果が少ない地域があるためとみられる。

情報系ソフトウエア開発者が経験を生かす

 組み込みソフトウエアの開発経験期間で最も多いのが1年未満。全体の44.7%を占める。続いて、1~3年と5~10年がほぼ同数となっている。Androidの開発経験については、さらに経験が短いことが顕著であり、1年未満が79.5%を占めている。

 一方、情報系ソフトウエアの開発経験では、5~10年が最も多い。続いて10~20年、3~5年、1年~3年の順である。
 
 ここから、情報系ソフトウエアの開発経験のある開発者が、新たにAndroidを中心とする組み込み機器の開発に関心を持ち始めたことがうかがえる。

 Android開発案件については、これまで実績がない受験者が過半を占める。複数の開発実績がある回答者は2割に満たない。

 Android開発案件の実績と情報系ソフトウエア開発経験年数の相関では、複数の開発実績のある263人中、5年以上の実績を持つ開発者の比率が57.4%に達している。3年以上の実績では72.6%にもなる。

 Android開発案件の実績とAndroid開発経験年数の相関では、複数の開発実績のある263人中95人が1年未満。1年が102人、2年が46人、3年が15人となっている。Androidの開発経験が1年未満の95人中、49人は情報系ソフトウエア開発の実績が5年以上。

 以上から、情報系ソフトウエア開発者は、これまでの経験を基にAndroidの開発案件でも実績を挙げているようだ。

 複数のAndroid開発実績のある人の年齢別では20歳代が122人と最も多く、30歳代が116人で続く。経験期間が短い若手でも、実績を積んでいることが分かる。

試験をグローバル展開、国内外の比較なども視野に

 受験理由について、最も多かったのが「自己スキルの確認のため」とするもので、全体の67.8%が理由として挙げている。続いて多かったのが「企業や上司の要請」、「転職/就職に有利」、「昇給/昇格に有利と考えるため」の順である。

 OESFは、ACEの英語版の提供も始めており、今後中国版も開発中という。今後、国外での実績との比較も検討している。