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写真1●Red Hat社長兼CEOのJim Whitehurst氏
写真1●Red Hat社長兼CEOのJim Whitehurst氏
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写真2●IT産業の変化への対応を強調
写真2●IT産業の変化への対応を強調
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写真3●IBM ソフトウエアグループ上級副社長 Robert Leblanc氏
写真3●IBM ソフトウエアグループ上級副社長 Robert Leblanc氏
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 米Red Hatは2012年6月26日(現地時間)、米国ボストンでイベント「2012 Red Hat Summit and JBoss World」を開催した。基調講演に登壇したRed Hat社長兼CEOのJim Whitehurst氏(写真1)は「オープンソースソフトウエア(OSS)はIT産業のパラダイムシフトであり、それにより次の新しいパラダイムシフトが引き起こされている」と語った。新しいパラダイムシフトとはクラウドコンピューティングである。

 Whitehurst氏は産業革命の過程を振り返り、「産業革命に先立ち、ネジなどの部品の標準化が行われ、標準化によるトランザクションコストの低下が産業革命を準備した」と指摘。IT産業においても、OSSによる標準化、コモディティ化によりトランザクションコストが劇的に低下、人々の相互協力を容易にし、検索やソーシャルサービスを始めとするクラウドサービスの登場を促したとする。

 また金融業の歴史を振り返り、「最初、金融業における資産は実物だったが、現在の金融業はITを駆使したデータプロセシング事業となった」と指摘、「ITにおいても資産は物理的なサーバーからクラウド上のデータになった」と述べた。そしてRed Hatの2011年度の売上高が10億ドルを超えたことに触れながら、このようなIT産業の変化に対応し、さらなる成長を目指すと語った(写真2)。

オープンな仮想化、ビッグデータ、クラウドが次代を作る

 基調講演には米IBM ソフトウエアグループ上級副社長のRobert Leblanc氏も登壇。次の時代を担うオープンソースプロジェクトとして「オープンバーチャリゼーション」「ビッグデータ」「オープンクラウド」の三つを挙げた(写真3)。

 オープンバーチャリゼーションの例として挙げたのは仮想マシンソフトのKVM。KVMを推進するOpen Virtualization Allianceには250以上の企業が参加している。またRed Hatは同日、日本のカシオ計算機に、IBMと共同で、KVMを利用したRed Hat Enterprise Virtualizationを導入したと発表している。

 ビッグデータを扱うOSSとしてはHadoopをあげた。スウェーデンのKTH技術大学でHadoopを使い交通データを解析、自動車の通行の効率化につながったという事例を紹介。

 オープンクラウドの例としては、クラウド基盤ソフトのOpenStackをあげた。178の企業、3300人以上の開発者がOpenStackに参加している。Argonneは科学計算アプリケーションにOpenStackを利用している。

 Leblanc氏は「オープンであることが次の時代のコンピューティングだ」と語り、オープンコンピューティングに向けて行動しようと呼びかけた。