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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2012年7月3日、データバックアップソフトの新版「HP Data Protector software 7」を発表した。2012年8月に販売/出荷を開始する。新版では、重複排除機能を強化したほか、バックアップ管理サーバーを介さずに直接データをバックアップできるようにした。これらにより、バックアップデータの転送量を減らすことができる。

 HP Data Protector software(旧称はHP OpenView OmniBack II)は、(1)バックアップ対象サーバー(バックアップする業務データにアクセスするエージェント)、(2)メディアサーバー(バックアップ先ストレージにアクセスするエージェント)、(3)管理サーバー(バックアップを一元管理するサーバー)---で構成する。いずれのモジュールも、稼働OSは、Windows、Linux、UNIX。

 最大の特徴は、バックアップ対象サーバーやメディアサーバーの台数に依存しないライセンスを採用し、管理サーバーのライセンスだけで運用できること。価格(税込み、以下同)は、以下の通り。管理サーバーのライセンスは、Windows版とLinux版が18万7950円。UNIX(HP-UX)とSAN環境向けが70万3500円。テープバックアップは容量無制限だが、ディスクにバックアップする場合は容量当たりのライセンスが別途必要(10Tバイト当たり約120万円)。

 新版では、バックアップデータの転送量を削減する機能拡張を施した。

 一つ目の機能拡張は、重複排除機能の強化である。以前の版では、メディアサーバーだけが重複排除機能を備えていたが、今回、同一の重複排除エンジンを、バックアップ対象サーバーや管理サーバーにも搭載した。個々のバックアップジョブごとに、重複排除を実行する場所を使い分けられる。バックアップ対象サーバー側で重複を排除する場合であっても、複数のバックアップ対象サーバーにまたがった重複データ(ブロックデータ)を排除できる。

 ただし、重複排除は、テープバックアップ時には使えない。重複排除機能を使う場合は、バックアップ先はディスクに限られる。重複排除機能そのものはオプション扱いではなく標準で利用可能だが、前提としてディスクバックアップ用の容量ライセンスが必要になる。

 二つ目の機能拡張は、バックアップデータを転送する経路を改善したことである。具体的には、バックアップ対象サーバーからメディアサーバーに直接データを転送できるようにした。これまでの版では、いったん管理サーバーを介して転送する必要があった。今回、バックアップデータの転送経路を改善したことで、ネットワークの設計次第で、ネットワーク上を流れるデータ転送量を削減できるようになった。

 新版ではまた、リストア時にファイル単位でデータを取り出す機能を強化した。VMwareのイメージデータとShare Point Serverのデータに加えて、新たにExchange Serverのデータに対しても、ファイル単位でリストアできるようにした。なお、Exchange Serverのプラグインを用意しており、Exchange Serverの管理画面からリストアが可能である。