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 韓国Samsung Electronicsのタブレット端末「Galaxy Tab」に「iPad」のデザインが模倣されたとして米Appleが販売差し止めなどを求めていた英国の裁判で、英高等法院のColin Birss判事は現地時間2012年7月9日、「Galaxy TabのデザインはiPadほど格好良いものではなく、iPadと誤認されることはない」とし、Appleの訴えを退けた。

 この裁判は当初、Galaxy Tabの3モデル(10.1、8.9、7.7)について、Appleの故Steve Jobs氏や同社工業デザイン部門上級副社長のJonathan Ive氏などが手がけたデザインを侵害するものではないと主張するSamsungが裁判所に判断を求めたもの。これに対し、Appleが異議を唱え、提訴していた。

 DocumentCloudに公開された英高等法院の判決文によると、判事はAppleとSamsungのタブレット端末は、厚さや背面のデザインに顕著な違いがあるとし、「Galaxy TabにはiPadの特徴である、装飾のない控え目な、思い切った簡素さがなく、iPadほど格好良くない(“cool” ではない)」と判断した。

 英メディア(Financial Times)は、SamsungはAppleの訴えを退け、販売差し止めという事態は回避できたが、それと引き換えに屈辱を味わったなどと伝えている。

 同紙によると、この判決を受けSamsungは、「(判決を)歓迎する。もしAppleがこうした一般的なデザインについて、他国でも行きすぎた法的権利を主張し続けるならば、業界のイノベーションと消費者の選択の自由が不当に阻害される」と述べている。

 一方、Apple側は「ハードウエアの形状からユーザーインタフェース、パッケージに至るまで似るということは偶然なことではない。我々はあからさまな模倣を許すことはできず、当社の知的財産を守っていく」と述べたとFinancial Timesは伝えている。なおAppleは21日の控訴期間を与えられている。