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写真1●Data Domain DD990の外観
写真1●Data Domain DD990の外観
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写真2●米EMC、アジア・パシフィック・ジャパン、バックアップ・リカバリ・システムズ部門副社長のマイケル・アルプ氏
写真2●米EMC、アジア・パシフィック・ジャパン、バックアップ・リカバリ・システムズ部門副社長のマイケル・アルプ氏
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 EMCジャパンは2012年7月12日、重複排除ストレージの最上位機種「Data Domain DD990」(写真1)と、バックアップアプライアンスの新版「Avamar 6.1」を出荷した。。DD990は最上位機種として性能と容量を拡大、Avamar 6.0は機能を強化した。価格(税別)は、DD990が数千万円から、Avamarが容量1.3Tバイトの最小構成で358万5000円。

 Data Domainはデータバックアップ用途のNASストレージである。バックアップソフトなどから転送されてくる重複排除前のデータストリームを受け付け、Data Domainストレージ側で重複を排除する。この一方で、専用のエージェントソフト「DD Boost」を利用すれば、ストレージの重複排除プロセスの一部をエージェント側にオフロードし、ストレージに転送するデータの量を減らすことができる。

 DD990は、Data Domainの最上位機に相当する。既存の最上位機「DD890」と比べ、速度と容量をともに約2倍に高めた。速度は、DD890が8.1Tバイト/時(DD Boost使用時に14.7Tバイト/時)であるのに対して、DD990では15.0Tバイト/時(DD Boost使用時に31.0Tバイト/時)。1台当たりの論理容量は、DD890が2.9~14.2ペタバイトであるのに対して、DD990では5.7~28.5ペタバイトである。

 DD990ではさらに、新機能として「Extended Retention Software Option」と呼ぶオプションを用意した。これは、頻ぱんにアクセスする直近のデータを格納する領域と、めったにアクセスしない古いデータを格納する領域を分割する機能である。古いデータ領域のカタログ情報(どのデータがどこに書かれているかを管理するメタデータ)を必要に応じてその都度ロードする仕組みとすることで、管理可能な容量を13~65ペタバイトにまで拡大する。

 もう一つの新製品、Avamar 6.1は、重複排除機能をエージェント側に持たせたC/S型のデータバックアップソフトを、ストレージやサーバー機と一体化してラック型で提供するアプライアンスである。エージェント側から、データが重複しているか否かをアプライアンス側に問い合わせ、重複していないデータに限って送信する。エージェントはWindows/Linux/UNIXなどで動作する。

 従来版(Avamar 6.0)と比べ、サーバー仮想化環境との親和性を高めた。また、VMware vSphereに加えて、新たにHyper-Vにおいてもサーバーイメージをバックアップできるようにした。

 なお、Data Domainのエージェント(DD Boost)とAvamarのエージェントは、ともにバックアップ対象機の上で共存し、連携する。AmavarのエージェントにDD Boostの機能を組み込んで利用する形となる。Amavarのバックアップ管理画面から、データの特性に合わせて、AvamarとData Domainのいずれかを選んでバックアップできる。Data Domainは構造化データ(データベース管理システムなど)、Avamarは非構造化データ(文書ファイルなど)のバックアップに向いている。

 EMCジャパンは、主に日本においてまだテープバックアップが使われていることに言及しつつも、ディスクにバックアップすべきである、と力説した。「テープが有効な用途は、もはやない。短期的なバックアップでも、長期的なバックアップでも、いつでもすぐにデータを取り出せることが重要だ(米EMC、アジア・パシフィック・ジャパン、バックアップ・リカバリ・システムズ部門副社長のマイケル・アルプ氏、写真2)。