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製品とともに記念撮影する、セイコーエプソン社長の碓井稔氏(右から2人目)、エプソン販売社長の平野精一氏(右から3人目)
製品とともに記念撮影する、セイコーエプソン社長の碓井稔氏(右から2人目)、エプソン販売社長の平野精一氏(右から3人目)
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セイコーエプソンPプロジェクト部長の森山佳行氏
セイコーエプソンPプロジェクト部長の森山佳行氏
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 セイコーエプソンとエプソン販売は2012年8月8日、記者発表会を開催し、新製品「WristableGPS」の詳細とその狙いについて説明した。WristableGPSは、腕時計のように手首に装着することで、ランニング時などに走行距離やペースを計測できるGPS機能付きランニング機器。パソコンを経由してインターネット上のWebサービス「NeoRun」に走行記録を保存することも可能だ。この製品は、エプソングループが国内スポーツ機器市場に投入する初の製品となる。

 発表会の冒頭では、セイコーエプソン社長の碓井稔氏が、これから参入するウエアラブル領域への取り組みについて解説した。同氏は、エプソンのこれまでの実績として、高画質のインクジェットプリンターによって家庭での写真印刷を定着させたことと、世界初の液晶プロジェクターによって企業や教育現場でのプレゼンテーションをサポートしてきたことを挙げた。こうした製品の開発を支えてきたのが、「省・小・精の技術」(省エネルギー・小型化・高精度化)だという。同氏は、「この技術を生かし、お客様を広げる取り組みを加速することで、新たな成長を目指す」と新分野のウエアラブル領域に参入する目的を述べた。

 続いて、エプソン販売社長の平野精一氏が「WristableGPS」の導入の背景と狙いを説明。同氏によれば、この20年間でスポーツ人口が2.5倍に増加。中でもランニング人口は国内で年率10%以上で拡大し続けている。そこで、スポーツ市場参入第一弾となる「WristableGPS」も、特にランニング市場をターゲットにしたという。

 次に、セイコーエプソンPプロジェクト部長の森山佳行氏が、新製品の特徴について説明した。同氏によれば、エプソンは1998年にGPS内蔵のPDAを発売して以来、GPSデバイスの小型化や消費電力の削減を進めてきた。ライセンス提供も含めれば、既に5700万個のGPSデバイスを販売しているという。

 また、WristableGPSの開発では、開発メンバー全員がランニングを趣味にして、ユーザーからの要望を的確に収集。それらの情報を反映して、本体の薄型化やバッテリー駆動時間の向上、ストライドセンサーの内蔵などの機能を搭載した。2012年6月に開催されたサロマ湖100kmウルトラマラソンでも、実際にWristableGPSをテストし、10時間近く使用してもバッテリー残量に余裕があることを証明した。

 同社では、GPS機能付きランニング機器の分野において、今後1年間でシェア50%、2万台の販売を目指す。また、センシング技術や小型化技術を生かした、スポーツ・健康・医療分野の製品を今後も開発していく予定だ。