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写真1●SPSS Statisticsの画面(シミュレーションのパラメーターを入力)
写真1●SPSS Statisticsの画面(シミュレーションのパラメーターを入力)
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写真2●SPSS Statisticsの画面(シミュレーションの結果をグラフ表示)
写真2●SPSS Statisticsの画面(シミュレーションの結果をグラフ表示)
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 日本IBMは2011年8月15日、アンケートデータなどを詳細に分析するための統計解析ソフトの新版「IBM SPSS Statistics 21.0」を発表、同日出荷を開始した。新版では、モンテカルロ法によるシミュレーション機能を追加した。価格(税別)は、1ユーザー当たり23万8100円から。

 SPSS Statisticsは、ウィザードを使って誰でも簡単にデータを分析できるようにした統計解析ソフト。具体的には、Excelファイルやデータベースサーバーから分析対象のデータを読み込み、プルダウンメニューから統計手法を選び、必要な項目を指定するという3ステップで、分析データをグラフ化できる。

 あらかじめ30種類以上の分析メニューと20種類以上のグラフを用意した。度数分布表や相関分析などの一般的な統計分析メニューのほか、マーケティング業務で使う顧客分析やアンケート分析、医療分野で使う多変量分散分析や生存分析といった分析メニューを揃えている。

 新版では、モンテカルロシミュレーション機能を追加した。同技法は、乱数を使った数値計算の試行回数を増やすことによって、精度の高い近似解を求めるもの。使い方も簡単という。専用の入力画面(写真1)からシミュレーションに必要なパラメーターを入力し、ボタンをクリックして実行させるだけで、結果をグラフに表示できる(写真2)。

 乱数シミュレーションを使うと、例えば広告の効果測定において、広告の到達率や購買率などを、一定の値ではなく確率分布として扱える(最大値、最小値、最頻値の三角分布など)。確率分布に従って乱数を発生させ、大量の計算を行うことで、予測の精度が高まる。

 従来、エンドユーザーがモンテカルロシミュレーションを実行する場合、Excelのような表計算ソフトを手段として用いることが多かった。この場合、シミュレーションのための計算式やグラフ表示のための計算式を表計算シートに埋め込んでおく必要があり、利用するための敷居が高かった。

 SPSS Statisticsは、スタンドアロンで動作し、稼働OSはWindows XP/Vista/7、各種Linux、Mac OS X。別途、サーバーOS上で動作するサーバー版「IBM SPSS Statistics Server」も用意している。