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 米TwitterがAPIに関する利用ルールの変更を発表したことを受け、開発者による抗議のツイートやブログ記事がオンラインにあふれていると米英メディアが報じている。

 Twitterは現地時間2012年8月16日に、Twitterを外部アプリケーションおよびサービスから利用するためのAPIについて、新版(バージョン1.1)から適用される新たな利用ルールの詳細を開発者向けブログで発表した。従来と比べ多くの制限を設けており、開発者にとって厳しい変更内容となっている。

 新しい利用ルールには主に「認証の義務化」「エンドポイントごとのレートリミット導入」「開発者ルールの変更」といった変更点が追加される。具体的には、すべてのAPIリクエストに対して認証が必要になるほか、APIリクエスト数の上限を「1時間に350コール」から「同60コール」に引き下げる。ただしツイートの表示やユーザー検索など多数のAPIコールを必要とする場合は「同720コール」を上限とする。

 また、モバイルデバイスやSIMカードなどにTwitter APIを利用するクライアントアプリケーションをプリインストールするにはTwitterの承認が必要となる。大容量のトークンを使用するアプリケーションの開発についてもTwitterに連絡することを義務づける。

 バージョン1.1は数週間のうちに提供を開始する。移行期間は提供開始より6カ月間を予定しており、開発者は今後半年余りの間にバージョン1.1への対応を済ませる必要がある(関連記事:Twitterが新APIv1.1での利用ルール変更の詳細をアナウンス、認証なしでの利用不可など)。

 これら変更内容は開発者の反発を招いており、米New York Times英Financial Timesによると、あるエンジニアはブログに「Twitterは、かつて自身をトップに押し上げるために応援してくれた人々を忘れ去ってしまった大スターのようだ」と書いている。Twitter上でニュース記事を共有できる「Instapaper」アプリケーションの作成者であるMarco Arment氏は、「Twitterは気まぐれだということがはっきり分かった。将来何が許可されるかについてTwitterが確約してもまったく信用できない。もう決してTwitterベースのサービスは構築しない」と強い異議を表明している。

 また、ある新興会社の経営者は「Twitterよ、どんな種類の鳥になろうとしているのか。今まで通り誰からも愛されるかわいい小鳥か、あるいは恐ろしい猛禽類か」と述べ、他のユーザーに嘆願書の署名を呼びかけている。

 多くの開発者は、今回の変更がTwitterクライアントとして人気の高い「Tweetbot」や「Echofon」を規制するものだとして批判している。Tweetbot開発者であるPaul Haddad氏は騒ぎを落ち着かせようと「多くの不安と疑いが生じているが、世界が終わるわけではない」とコメントしている。