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 IPDCフォーラム(ホームページ)は、デジタル放送においてIPDC技術を利用しながら既存の放送に悪影響を与えずにIPデータを配信し、またそれを制御するために必要な規格・規則などの要件について調査を開始した。「デジタル放送におけるIPDCの具体的利活用事例の検証に関する作業班」(主査は毎日放送)が担当する。メインターゲットは地上デジタル放送であり、作業班には朝日放送、関西テレビ、毎日放送、読売テレビ放送、TBSテレビ、フジテレビジョンといった地上放送局が参加する。さらにアストロデザイン、SCSK、NEC、ネクストウェーブを加えた10社で活動している。指針書の作成を目指しており、2013年3月末の完成を目標とする。

 作業班では、まず固定受信環境(12セグを受信できる環境)を想定した検討を行う方針である。利用シーンについては、ユースケースの一つとして「マルチスクリーン」があり、マルチスクリーン型放送研究会(ホームページ)とも連携しながら検討を進めるが、その他各種コンテンツ配信などを含め様々なシーンについて検討を行う。指針書の単元イメージとしては、(1)一般事項(前提条件や検討の範囲など)、(2)サービスイメージ、(3)システムモデル、(4)データ伝送(PSI/SI拡張やIPDC)、(5)アクセス制御/コンテンツ保護、(6)コンテンツ(符号化・フォーマットやコンテンツ管理)、(7)ARIB規格へのインプリケーションを想定する。

 IPDCフォーラムは規格化団体ではなく、そのまま仕様になるわけではない。指針書は電波産業会(ARIB)やデジタル放送推進協会(Dpa)に提案を行う形での活用が想定されている。

 なおIPDCフォーラムは「Inter BEE 2012/〔第48回〕2012年国際放送機器展」(2012年11月14日から16日、幕張メッセにて開催)で、マルチスクリーン型放送研究会の協力を得てIPDCを活用したマルチスクリーンのデモンストレーション展示を行う予定である。