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写真1●運用自動化ツールChefの開発元である米Opscodeのミッチェル・ヒルCEO
写真1●運用自動化ツールChefの開発元である米Opscodeのミッチェル・ヒルCEO
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写真2●Chefを国内販売するクリエーションラインの安田忠弘代表取締役社長
写真2●Chefを国内販売するクリエーションラインの安田忠弘代表取締役社長
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 米Opscodeは2012年10月2日、プログラミング言語「Ruby」をベースにしたシステム開発運用統合(DevOps)ツール「Chef(シェフ)」の国内販売を始めると発表した。同日、パートナー契約を締結したクラウドコンピューティング専門ITベンダーのクリエーションラインと共同で記者会見を開いた。

 Chefは、開発(Development)と運用(Operations)の統合を意味するDevOps分野のオープンソースソフトウエア。ダウンロード数は100万件以上、利用者コミュニティーの登録者数も約2万人に上り、この分野の有力ソフトの1つである。米国では通信事業者やデータセンター事業者など多数の仮想・物理サーバーを運用する企業で採用されており、日本でも一部のインターネット企業などが既に利用している。

 オープンソース版のChefは無償で利用できるが、クリエーションラインは日本の大規模ユーザー向けに有償サポートや日本語資料の提供などを行う。

開発者と運用者が一緒に動けるように

 Opscodeのミッチェル・ヒルCEO(写真1)は「クラウドコンピューティング、ソーシャル時代の企業情報システムは複雑になっており、人のスキルに頼るだけでは、システムを素早く増強したり変更を加えたりするのが難しい。Chefで自動化の手段を提供し、変更を加えやすい環境を提供したい」と話した。

 さらに「従来のシステム構築では、新機能をどんどん追加したい開発者と、できるだけ変更を加えたくない運用者が対立する状況がよくある。Chefを通じて、開発者と運用者が一緒になって柔軟にシステムを改善できるようにしたい」とも強調した。

 Chefを使えば、物理・仮想サーバーの構成・運用に必要な設定を、プログラミング言語Rubyのコードで書くことができる。サーバーを増設する場合は、新しいサーバーでこのコードを実行すれば同じ設定のサーバーをすぐに構築可能。クラウドコンピューティング環境などで数百台単位のサーバーを運用し、かつ、変更が頻繁に発生するような状況に向く。

 「一度書いたものはどこでも動作する」のも特徴。オンラインのChefコミュニティーでは、他の人が書いた「レシピ」と呼ばれるコードが多数出回っており、これをカスタマイズして利用することもできる。

 クリエーションラインの安田忠弘代表取締役社長(写真2)は「Chefは柔軟なカスタマイズがしやすく、利用者のコミュニティーが発達しているメリットもある。当社の顧客にはデータセンター事業者など大規模にサーバーを運用している企業が多く、運用自動化に対する要望が強い。こうした顧客にChefを標準的なソリューションとして薦めていきたい」と説明する。

 Chefと競合する運用自動化ツールでは「Puppet」が有名だが、ChefはAPI経由で他のツールと連携しやすい点などがPuppetにはない特徴である。大手ITベンダーも運用自動化ツールを販売しているが、クラウドコンピューティングが本格的に普及する前に設計されたものが多く、数百台単位のサーバーの設定を頻繁に変更するようなケースには向かないことがある。

[クリエーションラインの発表資料]