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写真●第5回クラウドランキングを解説する日経コンピュータの星野友彦編集プロデューサー
写真●第5回クラウドランキングを解説する日経コンピュータの星野友彦編集プロデューサー
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 東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2012」展示会場内に設けられたメインシアターで10日昼、日経コンピュータの星野友彦編集プロデューサーが「2012年秋版最強のクラウドはこれだ!~第5回 クラウドランキング発表」と題して講演を行った(写真)。

 日経コンピュータとITproは半年に一度、国内のユーザー企業やITベンダーへのアンケート調査を通じてクラウドコンピューティング関連ビジネスを手掛ける企業のイメージやクラウドサービスの内容などを評価・採点する「クラウドランキング」を実施している。最新のデータは2012年7~8月に実施した第5回調査のもので、詳細は日経コンピュータ2012年10月11日号に掲載している。星野プロデューサーはこの最新データなどを紹介しながら、クラウドサービス分野のトレンドについて解説した。
 
 「2012年の今、クラウドは本格的な発展期に突入している。『バズワードの一種だろう』と認識している人もいるが、もう改めるべきだ」。星野プロデューサーは講演の冒頭でこう述べた。総務省や日経BP社が実施したクラウドコンピューティングの各種調査からは、企業へのクラウドの普及に伴って「クラウド上に基幹系システムを実装する企業の増加」「中堅・中小企業へのクラウド利用の拡大」といった傾向が顕著になっているという。その上で「クラウドは、『ソーシャル』や『ビッグデータ』『モバイル』といった新たなITトレンドを生み出す出発点になっている」と指摘した。

 続いて星野プロデューサーは第5回クラウドランキングの結果を紹介。同ランキングは、クラウドコンピューティングに関連するビジネスを手掛ける企業のイメージを調査する「ベストブランド」と、各社が提供するクラウドサービスの品質や実績などを評価する「ベストサービス」の2種類のランキングで構成する。
 
 ベストブランドは6232件の有効回答を標準化して総合スコアを算出し、総合スコア62.5以上の企業14社を選出した。その結果、グーグルが首位でセールスフォース・ドットコムが2位とここまでは前回調査と同様になった。その一方、3位以下の順位には変動があった。上位陣の中でも日本IBMなどが前年から順位を上げたほか、インターネットイニシアティブ(IIJ)が新たにベストブランドに選出された。同社は「認知度」や「信頼性」「技術力」「実績」などすべての評価項目について、前回調査から大きく向上したという。さらに星野プロデューサーは、本誌に載っていない「ユーザー企業の評価だけを用いたランキング」も紹介。こちらはNTTデータやIIJなどが全体ランキングより順位を上げる結果となっている。

 もう一方の「ベストサービス」ランキングは、クラウド関連サービスを提供している企業208社へのアンケート調査をベースに、独自の基準で総合スコアを算出。「クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)部門」「汎用情報系SaaS部門」など7部門で計49社を選出した。星野プロデューサーによれば今回は7部門中6部門で顔ぶれが変化した。さらに、各サービスに付けられるスコアの平均点も前回までより高く、競争が激化しているという。
  
 星野プロデューサーは最後に、「現在もクラウドランキングを含め、クラウドサービスに関する様々な調査を実施してデータを収集している。今後もユーザー企業にとってサービス選択時の指針になるような情報や、IT企業が自社サービスを改善するためのベンチマークとなるような情報を提供していく」と述べ、講演を締めくくった。