PR
写真1●ベトナムパビリオンでポーズを取るISBベトナムの説明員
写真1●ベトナムパビリオンでポーズを取るISBベトナムの説明員
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●セタ・インターナショナルの吉田謙ディレクター(左)と、リッケイソフトのタ・ソン・トゥン社長(右奥)
写真2●セタ・インターナショナルの吉田謙ディレクター(左)と、リッケイソフトのタ・ソン・トゥン社長(右奥)
[画像のクリックで拡大表示]

 東京ビッグサイトで開催中のITpro EXPO 2012展示会ではベトナムパビリオンが初めて設けられ、オフショア開発を手掛けるISBベトナムなど4社がベトナムでのオフショア開発のメリットを訴えている。モバイル向けのアプリケーション開発を手掛ける企業が多く、尖閣諸島の領有権問題や賃金高騰などで懸念も広がる中国を横目に、来場者の関心も高いようだ。

 ベトナムパビリオンに展示ブースを構える1社のISBベトナムは、東証2部上場のアイ・エス・ビーの海外開発拠点として2003年にホーチミンに設立(写真1)。アイ・エス・ビーがベトナムに進出したのは、中国に比べて小回りのきいた開発ができると判断したためという。現在の従業員は約150人に上り、ベトナムでは比較的規模の大きい開発体制に成長。日本向けのオフショア開発を中心に開発実績があり、岩井一裕副社長は「軸足を置いているのはモバイル対応」と話す。オフショア開発はコスト比較で向こう5年くらいは有望だが、今後はモバイル向けのソフトウエア開発を広げたいという。国民の平均年齢が20歳代と若く、現在8700万人ほどの人口が膨むと市場としても将来有望という。

 セタ・インターナショナルは、100人ほどのエンジニアが日本のほか米国向けのオフショア開発を手掛け、仕様変更に対応しやすい準委任契約で開発を担っているという(写真2)。日本向けオフショア開発を本格化したのは2011年からで、ゴルフダイジェストオンラインなどのフェースブック向けアプリケーション開発や、Android向けアプリ開発の実績を増やしている。吉田謙ディレクターは「ベトナムは文化的に気質が日本に近く、ベトナム人同士の横のつながりも強い特徴がある」と話す。ベトナムからグローバル展開を狙うメリットもあるという。

 リッケイソフト(Rikkeisoft)は2012年4月に、ベトナムのハノイ工科大学を経て立命館大学や慶応義塾大学に留学したメンバー4人が共同で立ち上げ、留学先にちなんで社名にした。ベトナムでのITコンテストで1位となりハノイ工科大に無試験入学するなど、トップレベルの人材をそろえる。多言語対応の「電子辞書アプリ」などAndroid向けアプリケーション開発が多く、タ・ソン・トゥン社長は「手掛けた11件の開発案件のうち8割は受託だが、独自開発の比率を増やしたい」と話す。

 ITpro EXPO 2012展示会には、システムエグゼ(東京・中央)もベトナムオフショアサービスの優位性をアピール。大須賀晃海外推進グループ部長は「人件費はまだ中国に比べて6~7割。ベトナムではモバイル機器の人気が高く、趣味でアプリ開発を手掛ける人材も多い」という。これからベトナムに進出するという企業から、状況を知りたいと問い合わせが増えているという。