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 米IDCが現地時間2012年10月25日に公表した世界のスマートフォン市場調査によると、同年第3四半期(7~9月)における出荷台数は1億7970万台となり、前年同期の1億2370万台から45.3%増加した。 市場の成長に大きく寄与したのは韓国Samsung Electronicsで、同社の出荷台数は前年同期から2倍超(100.4%増)の5630万台となり、市場シェアは31.3%に達した。

 Samsungに次いで出荷台数が多かったのは米Apple。同社は前年同期比57.3%増の2690万台を出荷し、市場シェアは13.8%から15.0%に拡大した。カナダResearch In Motion(RIM)は770万台を出荷して3位となったが、同34.7%減と落ち込みが激しく、シェアは4.3%に低下した。4位は中国ZTE(出荷台数750万台、シェア4.2%)、5位に台湾HTC(出荷台数730万台、シェア4.0%)が入った。

 IDCによると、この第3四半期の調査結果で特筆すべきことはフィンランドNokiaがトップ5から外れたこと。NokiaはIDCが2004年に調査を開始して以来、常にトップ5に入っていた。同社がトップ5圏外となったのはSamsungやAppleの世界スマートフォン市場における成長が著しいことに加え、中国市場でHuaweiのような急成長メーカーにシェアを奪われたためとIDCは分析している。「Nokiaは主力OSを米MicrosoftのWindows Phoneに移行したが、これが過去1年半にわたりライバルにシェアを与える機会となってしまった」(IDCシニアアナリストのKevin Restivo氏)。

 一方Samsungは、2位のAppleに2倍以上の差をつけて引き続き首位となった。四半期ベースで5630万台という出荷台数は同社、業界ともに過去最高。また31%という市場シェアも2009年年第4四半期以来最大。旗艦モデルの「Galaxy S III」の出荷台数が四半期全体を通して反映されたことなどが寄与したという。

 Appleは第3四半期に新モデル「iPhone 5」を市場投入したが、発売日が9月21日だったためこれが反映されたのはわずか1週間ほど。それにもかかわらずiPhone 5は最初の週末で500万台以上を売り上げており、四半期中の出荷台数の伸びにつながった。iPhone 5はまもなく、より多くの国で出荷が始まるが、今後のシェアは年末商戦のある第4四半期にAppleがどこまで販売を拡大できるかにかかっているとIDCは指摘している(関連記事:Appleの「iPhone 5」、発売後3日間の販売台数が500万台を突破)。

[IDCの発表資料]