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写真1●都市のデータを分析した結果はタブレット端末などに配信し、オペレータや住民の行動をうながす
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写真2●都市に散らばるデータを一元管理し、大型ボードに表示することで都市全体の状況を可視化する
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 NECは東京・有楽町で開催中の展示会「iEXPO2012」において、都市の状況を俯瞰的に管理するための「City Operation Solution」を参考出展した。エネルギーや水、交通、防災などのそれぞれに個別開発・運用してきたシステムをつなぎ合わせ、ビッグデータとして蓄積・分析することで、より効率的な都市の運営策を導き出せるという。

 City Operation Solutionは、都市で発生する種々のデータを収集・管理することで、都市の状況を可視化(見える化)したり、分析から次の変化を予測・シミュレーションしたりするための仕組みである。予測・シミュレーションした結果を都市インフラのオペレータや住民に伝えるまでを一元管理する(写真1)。

 都市では、電気や水を使いながら、電車やバス、クルマが行き交ったり、災害・犯罪など起こったりするなかで、人々が暮らしている。従来は、これらの状況は個別のアプリケーションによって管理されており、データの共有はもとより、相互の関係性も、ほとんど考慮されていなかった。

 しかし、例えば複数のビル間でエネルギーの利用時間をずらせれば都市全体のエネルギー利用量を平準化できたり、水の利用量からエネルギーの利用量の増減を予測できたりする。City Operation Solutionでは、既存のシステムが持つデータをビッグデータとして管理し、そこから変化のパターンを見つけ出すことで、都市としてのCO2排出量やエネルギー使用量を削減したり、災害時の避難ルートを早期発見したりを目指す(写真2)。

 NECの柳谷圭介ビジネスインキュベーション本部スマートシティ推進室長は、「従来は、運営組織に合わせてアプリケーションが独立してきた。今後は、ビッグデータ関連技術を都市にどう適用するかで、より適切な都市運営が可能になる」と話す。

 同様の仕組みは、米IBMが「Intelligent Operations Center(IOC)」としてブラジルのリオデジャネイロ市で構築している(関連記事:[SCW2012]「全データを共有できる仕組みが成否握る」米IBMスマーターシティ技術発案者)。柳谷スマートシティ推進室長も、「海外では、都市のオペレーションセンターを構築したいというニーズが高まっており、提案活動を始めている」という。