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写真1●NTT持ち株会社の鵜浦博夫社長
写真1●NTT持ち株会社の鵜浦博夫社長
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写真2●海外R&Dの強化
写真2●海外R&Dの強化
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写真3●中期財務目標
写真3●中期財務目標
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 NTT持ち株会社は2012年11月8日、2012年度上半期決算に合わせて、グループの中期的な戦略として「新たなステージを目指して」と題した取り組みを公表した。会見に立った鵜浦博夫社長は「この数年内に、我々を取り巻く競争状況には大きな変化が来そうだ。そういう意味では新しいステージに向かう、つなぎの数年間になる」との認識を示し、「我々は自らその変化を加速させていきたい。マーケットを変えることで競争の土俵を変える」と、抱負を述べた(写真1)。

 中期戦略の具体策としては大きく二つをあげた。「グローバル・クラウドサービスを事業の基軸にする」「ネットワークサービスの競争力を徹底的に強化する」である。それぞれの取り組みに区切りはつけず、当面の取り組みとして各領域で進めていく。

 グローバル・クラウドサービスは、北米を中心に開発を進めるとした。「日本では我々に対する規制が多い。最も先進的な北米では自由であり、新しいサービスを出して行きやすい」とその背景を説明した。2012年10月には「グローバルR&D委員会」と呼ぶ組織を設置した。2013年4月をメドに北米のR&D拠点を大幅に強化し、セキュリティ技術をはじめクラウド運用基盤を開発する(写真2)。

 これらのクラウド基盤は「グローバル・セキュリティプラットフォーム」として確立し、日本や新興国など、各国の法制に合わせたローカルプラットフォームを展開するベースとする。「企業ユーザーのクラウド活用ではセキュリティが重要。セキュリティ分野で世界のトップランナーとして不動の地位を築く」と、目標を掲げた。

無線LANプラットフォームを「第3のアクセス」に強化


 クラウドプラットフォームの国内での展開の一例としては、「Wi-Fiプラットフォームの強化」を挙げた。「固定や移動と並んで、無線LAN環境は端末フリー、OSフリーでサービスを利用できる第3のアクセスとなる」とし、エリアの拡大を進める。さらにNTT-BPなどが展開している無線LAN経由のエリア情報やクーポンの配信などのビジネスを強化するとした。

 二つ目の取り組みのネットワークサービスの競争力強化は、設備効率の向上と、業務体制の効率化によって実現する。数値としては、NTT東西、NTTドコモの3社のアクセス系のコストを、2014年度までに2011年度比で合計4000億円以上削減する。内訳は「各事業会社の取り組みで進めてもらうが、人件費で1000億円、減価償却で1000億円、その他の経費の削減で2000億円というイメージ」(鵜浦社長)と述べた。

 中期的な財務目標としては、これらのコスト削減のほか、グローバル・クラウドサービスを中心に海外事業での連結売上高を2016年度までに200億米ドルまで拡大する。企業向けの売上高では海外事業の比率を50%以上とする。グループ全体では2015年度までにEPS(一株当たり利益)を2011年度より60%向上させるとした。(写真3)

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■変更履歴
記事冒頭で「2012年10月8日、2013年度上半期決算」としていましたが、「2012年11月8日、2012年度上半期決算」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2012/11/12 11:45]