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写真1●Android端末の遠隔実機検証サービス「Remote TestKit for Android」のデモを実施しているところ
写真1●Android端末の遠隔実機検証サービス「Remote TestKit for Android」のデモを実施しているところ
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 NTTレゾナントは2012年11月13日、都内で記者発表会を開催し、Androidアプリ開発者向けの支援サービス「Developers AppKitBox」を提供開始したことを発表した。第一弾として、Android端末の遠隔実機検証を可能にするサービス「Remote TestKit for Android」およびAndroidアプリの開発に役立つ情報を提供するサービス「Knowledge Note」の二つを提供する。

 Remote TestKit for Androidは、アプリ開発者がインターネットおよび同社クラウドを通じて接続されたAndroid端末実機を遠隔操作して、アプリの起動や動作検証などを実行できるようにするためのサービス(写真1)。遠隔実機テスト環境を提供する類似のサービスはほかにもあるが、競合サービスと比べた優位点としてNTTレゾナントは「ハードウエア処理を含めたいくつもの工夫により、画面転送速度を徹底的に高めていること」を挙げている。

転送データの最適化処理により55フレーム/秒も可能

 具体的には、端末の画面情報を中継するサーバー側で(1)OpenGLによる画面圧縮(GPUを利用)、(2)画面情報の高速差分検知、(3)ハードウエアアクセラレータによるエンコード処理、(4)複数フレームのマージ---などの処理を加えた後、開発者側のパソコン(専用アプリ)に転送する。実際に技術を開発したのはベンチャー企業のカトマックで、NTTレゾナントはRemote TestKit for Androidのためのコア技術として同技術を採用している。

写真2●カトマックの久納孝治社長
写真2●カトマックの久納孝治社長
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写真3●NTTレゾナントの角田和也 サーチ事業部 ビジネス推進部門 新規ビジネス開拓 担当課長
写真3●NTTレゾナントの角田和也 サーチ事業部 ビジネス推進部門 新規ビジネス開拓 担当課長
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 カトマックの久納孝治社長(写真2)によれば、上記のような工夫により、多くの端末で毎秒15フレームほどの転送速度を確保でき、端末の種類によっては毎秒55フレームもの転送速度を実現できるケースもあるという。会場では実際に、Android向けの有名ゲームアプリ「Angry Birds」を遠隔操作するというデモを実施、ローカル環境でのデモという条件付きではあったものの、見た目上わずかにコマ落ちする程度のフレームレートでスムーズにゲームを操作できていた(写真1を参照)。

 ただし、NTTレゾナントによれば、毎秒55フレームというのはあくまでもこれまでの検証結果として出た最大値であり、「フレームレートが高いほど画面転送に必要なデータ量も増えるため、ユーザーにとって必ずしも嬉しいとは限らない。サービスでの上限値はトラフィック量などとのバランスを考えながら最適値を探っていく」(NTTレゾナントの角田和也 サーチ事業部 ビジネス推進部門 新規ビジネス開拓 担当課長、写真3)という。