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写真1●岩手予選の会場は岩手県立大学
開催当日は雪が降り積もった
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 「ビジネスプランコンテスト in 東北」の岩手予選が、2012年12月8日に岩手県立大学で行われた(写真1)。同コンテストの主催は、モバイル業界のキーパーソンが参加するMobile Creators Summit。東日本大震災からの“創造的復興の実現”を支援することを目的とする。東北地方に業界の関係者を講師として送り込み、情報を共有したり、地元の学生や起業家らと議論したりすることで、経済活動復興に向けたモチベーションを高めようという活動だ。

 8日に行われた岩手予選で第1位に選出されたのは、岩手県立大学大学院の奥津翔太氏、朝陽科技大学の菅原遼介氏、岩手県立大学の高倉健介氏によるTIADIA(Traditional Industrial Arts × Idea)。地元の工芸品などの伝統技術と第三者のアイデアとをマッチングし、新しい商品を生み出すためのプラットフォームである。「復興にふさわしいテーマを選んだ」ことが、評価のポイントになった。発表した奥津氏は「地元の強い面を発信したいと思った」と発案の背景を説明した。

 第2位は岩手県立大学の猿舘朝氏による、高齢者や聴覚障害者などに向けた情報提供補完サービス「おんせん」、第3位は宮城大学の長尾知樹氏らによる、外国人旅行者と語学学習者をマッチングする「GUIDE MATCH」だった(写真2)。

写真2●岩手予選の受賞者
当日の司会進行は、青森県八戸市議会議員の藤川優里氏(上段左)が務めた
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 岩手予選の基調講演には、パソナテック代表取締役社長の吉永隆一氏が登壇。地域発のIT関連の活動やIT業界の最新事情などを解説した。地方都市にIT業界のキーパーソンが訪れる機会は少ないだけに、参加者は熱心に耳を傾けていた。

 各地の予選会では、基調講演に登壇した各氏に加え、地元の関係者によるパネルディスカッションも行われた。岩手予選では、パソナテックの吉永氏に加え、岩手県商工労働観光部 科学・ものづくり振興課 総括課長の佐々木淳氏、岩手県立大学ソフトウェア情報学部教授の村山優子氏、エボテック代表取締役の保田和成氏が登壇。MCS幹事である元Yahoo!JAPAN、ソフトバンクモバイルの松本真尚氏の司会によって、「震災後のソーシャルビジネスの可能性」「地域に根差したものづくり」「人材育成」などをテーマに議論した。

 11月16日に行われた福島予選では、KLab代表取締役社長の真田哲弥氏が基調講演し、パネルディスカッションには会津若松市長の室井照平氏、会津大学教授の林 隆史氏、デザイニウム代表取締役の前田諭志氏が登壇した。同予選のトップ3は、日記自動生成サービス「あなたの物語」「スマートデバイスを用いた復興支援アプリ」「ゆるキャラでもっと地域を知ってもらうアプリ」だった。いずれも会津大学生によるプランである。

写真3●宮城予選の受賞者。3位通過の学生は、ソフトバンクと米国大使館による短期留学「TOMODACHIプロジェクト」の参加者
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 11月24日に行われた宮城予選では、アイティメディア代表取締役社長の大槻利樹氏が基調講演、パネルディスカッションにはパソナテック スマートフォン事業 執行役員の粟生万琴氏、ストロベリーコーンズ取締役兼ネクストステージ代表取締役の宮下貴弘氏、宮城教育大学准教授の安藤明伸氏、東北大学学生でif I amの根本聡一郎氏が登壇した。同予選のトップ3は、東北大学の学生による「サトリバ 気になるあの人の心を覗こう」、宮城大学の「脱!もっタイム」、国立仙台高等専門学校の「NEW BORN」である(写真3)。

 3予選の上位3者ずつによる決勝イベントは、2013年3月8日に東京で行われる。日本マイクロソフトの樋口泰行社長が基調講演に登壇することが決まっている。