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写真●ZeRo.agriの共同開発現場となった明治大学黒川農場の風景
写真●ZeRo.agriの共同開発現場となった明治大学黒川農場の風景
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 通信機器などの開発を手がけるルートレック・ネットワークスは、M2M(マシン・ツー・マシン)クラウドを使った農業支援システムを2013年3月に発売する。日照量や土中の肥料含有量などをセンサーで測定し、肥料を与える時期や量を最適化するための仕組み。クラウドを利用することで、同種の従来システムと比べ、初期導入コストは5分の1になるとしている。

 発売する「ZeRo.agri(ゼロ・アグリ)」は、養液土耕栽培という農法を対象にするシステム。土壌栽培する作物に対し、肥料を溶かした水を必要なときに必要なだけ供給する栽培方法で、肥料の利用効率が高く、環境に排出される肥料も少なくなるとされる。川崎市にある明治大学黒川農場(農場長は玉置雅彦 同大農学部教授)での産学連携事業において、システムの開発を進めてきた。

 ZeRo.agriでは、日射量や土中の肥料濃度などをセンサーで測定し、そのデータをルートレック製のWiFi無線子機とM2Mクラウドを使って収集・分析する。独自のアルゴリズムで生成する管理指標に基づき、施肥を管理・自動化することで、農作物の品質向上に加え、少人数での農場運営を可能にする。中山間地域では、トマトやきゅうり、アスパラガス、セロリ、なすなどの栽培に利用できるという。

 ルートレック・ネットワークスは、ネットワーク管理アプライアンスや小型・低消費電力型の組み込みWi-Fiモジュールなどの開発会社。WiFiモジュールと連携するM2Mクラウドを運営し、農業クラウドと電力クラウドとして提供している。農業分野では、食の安心・安全を軸に生産者と消費者を結ぶ「みつばちの里」を提供している。

 ZeRo.agriの初期導入費用は1台120万円(税別)から、クラウド利用料が月額1万円(同)からになる予定。中小規模の施設園芸市場へ売り込むほか、全国の各市町村にある農業生産法人や農業資材商社と連携することで、今後3年間に4億円の売り上げを見込む。